会長の”三行日記”

2011.06.23

マキロイの強さの秘密 No.2031

今週もあまりはっきりしない天気でパッとしませんね。今朝も東北では震度5弱の地震がありました。なぜ東北だけと、本当に気の毒になってしまいますが、早く一連の動きが収束してもらいたいものです。
 
さて先日全米オ-プンに勝った、ロリー・マキロイ選手の記事を少し読みました。こちらはちょっと勘違いしていたのですが、記事からとても裕福な家に生まれついたわけではないことを知りました。
 
彼を支えてきたのは、何と言っても両親でした。父のジェリーは自宅近くのハリウッドGC(北アイルランド)で、午前中はクラブの掃除、夕方はバーテンダー、さらに夜はバーの裏方を務めるなど、3つの仕事を掛け持ちしていました。
 
そして母のロージーは近所の工場で夜勤に従事し、1歳でゴルフクラブを握った息子のために、日々懸命に働いてきたそうです。ですから母は毎日夜遅くまで働いているし、父も仕事でほとんど家に居なかったため、彼は日本で言う、かぎっ子だったかもしれません。
 
でもそんな両親が、マキロイのゴルフについては、とやかく何も言うことはありませんでした。ですから彼が「今日の優勝は、両親のおかげ。ここにいる父と母国で優勝を見守ってくれた母にこの栄冠を捧げたい」と何を差し置いても言うわけです。
 
私のような門外漢が考えるに、普通幼少の頃からゴルフをやっていると言えば、誰しも裕福な家に生まれ育っているからだと思います。でも現実には違っていて、ハングリ-な部分も潜んでいるのですね。
 
ある意味では、両親が小さな頃から自分の子どもに秘めたものを見抜いていたとも言えるわけです。そしてそれを伸ばす為に、苦労も厭わず頑張り抜いてきたのでしょうね。
 
やはり子を思う親の心には凄いものがあるものです。日本の石川遼君だって同様なことが言えるのではないでしょうか。ただ二人を比べた場合、違うのは修羅場を潜った経験の差ではないでしょうか。
 
マキロイ選手は今年、マスタ-ズの3日目を終わって2位に4打差をつけて、一番優勝に近い位置にいました。それが守ろうとして攻撃性を潜めたのか、最終日に80を叩いて、優勝から遠く圏外の結果となってしまいました。
 
この経験が今回に大きく活かされています。あれだけリ-ドを保っていても、攻め続ける姿勢を貫き、逆に2位に大差をつける記録まで狙っていたと言います。こうした1つの失敗から次に大きく活かしていくことが必要となるわけです。
 
マキロイ選手同様、我らの遼くんもきっといつか成し遂げてくれるものと思っています。それにはただ順風満帆に突き進むだけでなく、たまには大きな壁に当たることもよいかもしれませんね。とにかく若い人の活躍はフレッシュで見応えがあるものです。