会長の”三行日記”

2011.04.11

変革よりまずは安定の意志表示 No.1988

統一地方選挙の第1弾が昨日終わり、国民の現政権への痛烈な意志表示とも言える、民主党惨敗が伝えられました。おそらく予想通りの結果だったと思われますが、この先、災害からの早期復興を目指す日本にとっては前途多難ではないでしょうか。
 
私たちも地元に新しい地区センタ-が建設されたことから、今までのすぐ隣りの場所から、少し歩いて向かわなければいけなかったのですが、夕方しっかりと投票を済ませてきました。
 
でも投票所の係員の方に聞くと、やはり投票率は伸び悩んでいるとのことです。結果はほぼ予想されたとおりになったみたいですが、都知事選同様、こうした混乱期には大きな変革を望んでいないものなのでしょうか。
 
この都知事選も、テレビでの中継による石原都知事の会見を少し眺めたのですが、結構、その鼻息が荒かったようです。電力節減にしても、街に無数に転がっている自動販売機や、灯りを煌々と照らして、いつもと何も変わらず営業を続けているパチンコ店のことを槍玉にあげていました。
 
この2つを併せると1000万kwの消費量にもなり、世界でこんなことが許されている国がないとまで言い放っていました。また「東京が止まったら日本が止まる」と、時の政権に限らず、以前の福田バカ政権とまで呼んで痛烈に批判し、強いリ-ダ-シップを力説していたのです。
 
確かにこれ以前に述べていた、日本人のアイデンティティ-とも言われる我欲うんぬんという話も解らないわけではないのですが、どうも石原さんが言うと上から目線のように聞こえてならないのです。
 
そして被災者に向けて言ったのではないでしょうが、天罰発言に繋がりました。結果としてはこれが何も影響なかったようですが、その後、テレビに出て来た、佐藤福島県知事が語ったように、福島県でこの首都圏の電力を1/3も作り出していることに、都民を代表する都知事もさらに着目していかなければならないと思います。
 
でもこの福島で避難を強いられた人々の惨状は、とても選挙どころではなく、私たちの想像以上に大変なことを改めて知りました。避難してその地を離れるということは失業にも繋がり、死活問題となっているからです。とにかく被災者の立場になって、一刻も早い問題解決と元通りの生活ができるよう願っております。