会長の”三行日記”

2011.04.12

今年のマスタ-ズから No.1989

ゴルフの祭典・マスタ-ズト-ナメントが終わりました。日本選手では石川遼君とアマチュアの松山選手が二人、決勝ラウンドまで残り頑張りました。
 
特に松山選手は唯一、アマチュアで決勝まで残り、4日間1アンダ-という立派なスコアで大会を締め括りました。残念ながら藤田選手と池田選手が予選を通過できなかったのですが、昨年の日本での賞金獲得額1,2位のプロですら、この結果ですので難易度の高いこのコ-スをよく克服したものと思います。
 
テレビで眺めているだけでもその難しさは伝わってきます。何しろグリ-ンに乗せればよいというものではなく、ピンポイントで攻めていかなければ乗っても傾斜でこぼれてしまうのです。
 
余談ですが、こんなコ-スでは一般人を受け付けてくれないはずです。もし入れたりすれば、プレ-が一向に進まないのが目に見えているからです。
 
こうした難コ-スの中、アマチュア選手で勇猛果敢に攻めていったのは本当に見事なものです。この松山選手の健闘に、表彰式では多くの観客がスタンディングオベ-ションで万雷の拍手を送って称えたと言います。
 
被災地の大学出身で出場すら悩んでいた彼に対し、大きな励ましと被災地の復興を願う、温かい拍手でなかったかと思われます。一方、我らの遼君も3年目でやっと決勝ラウンドに残り、本来の思い切りのいいプレ-を見せていました。
 
4日間を終えて通算3アンダ-の成績は今後に繋がるのではないでしょうか。一番近くでいつも見守っている父の勝美さんの話でも、以前よりだいぶ技術的に進化しているとのことですが、それに加え、このマスタ-ズでの経験はさらに飛躍させる一歩になるものと思われます。
 
彼の小学校からの夢が、20歳でマスタ-ズト-ナメントに優勝することだそうです。今年彼より2歳上のロリー・マッキロイが最終日崩れたものの、3日目まで首位に立ち、優勝争いに加わっていました。
 
遼君にとっては彼の背中はまだまだ遠いかもしれませんが、更に1年間いろいろと切磋琢磨していけば、来年のマスタ-ズで優勝争いに加わることは決して夢ではありません。
 
是非その日が来るのを楽しみに待ち望みたいと思います。今日12日からは震災で延びていたプロ野球も開幕します。このゴルフ同様、被災地の方々に夢を届けることのできるようなプレ-を見せてもらいたいと願っています。