会長の”三行日記”

2011.02.28

第7期経営指針を創る会卒業式より No.1964

昨日までの26~27日の2日間、県同友会の主催する経営指針を創る会の、最終発表会となる卒業式が地元・ウェルサンピア沼津で行われました。
 
今期が第7回目を迎えるものですが、当初の受講生15人のうち、最終発表に臨んだのは10人と、1/3の方々が参加できず少し寂しい思いもしましたが、それでも会社を何とか変えよう、社長である自分自身がまず変わらなくてはと、強い決意で臨んでいる方々の卒業式はやはりさすがなものです。
 
私もこの卒業式に限らず、昨年6月から始まっているこの会にスタッフとして例年通り参加しているものですが、受講生の方々から最後に、スタッフが本当に自分のことのように考えてくれて取り組んでいたことに感謝しますと、お礼を述べて頂きましたが、そういった義務感より、むしろ自分自身の学びを深めることの方が少なくなかったものと思われます。
 
学んだことをいくつか紹介したいと思いますが、まず業種はそれぞれ違っても、置かれている経営環境は誰しも決して楽なものではないということです。
 
ですから、そこから逃げ出したくなる気持ちは解らないわけではないのですが、社長である自分の責任とその使命は大きいことです。従って共に歩んでいる社員の生活を少しでも豊かにできるよう、しっかりと会社を守り、発展させていかなければいけない役目を一層強く感じたものです。
 
近年、業績が悪くなるとすぐ廃業してしまったり、また倒産して夜逃げまでしたりする、社業を投げ出す例が少なくありません。やはり借りたものは何としてでも返していかなけれないけない、大きな責任を自覚すべきです。
 
2日間に亘る受講生それぞれの持ち時間では、報告と共にアドバイスや鋭い指摘が飛び交います。中には本当に厳しいものがあるかもしれませんが、それを自分自身がいかに前向きに受け取るかに掛かっています。
 
受け取り方次第でそれは大きく変わるもので、この機会を良いチャンスとして出発点にしなければと考えます。何しろ、当たり前のことを当たり前のようにやっていたら、生き残れない時代になったからです。
 
そしてこうして1冊の指針書にまとめあげたことは何よりも評価できることですが、大切なことは指針の成文化ではなく、いかにその内容にあるものを1つ1つ実践していくことにあります。
 
また今回培われた、かけがいのないメンバ-との熱い絆や同友会会員の持っている貴重な情報源を、宝の宝庫として十分活用していかなければいけません。
 
以上のような学びは決して受講生だけのものに限らず、私たちも毎回味わうことができるゆえに、益々虜となって抜けられないことになっているのかもしれません。改めて今のままではいけないという、自社の変革をしっかりと考えさせられた卒業式でした。