会長の”三行日記”
2011.02.08
家族の後押し No.1952
プロ野球のキャンプが始まり、今年は斎藤佑ちゃんが人気を独占しているようですが、もう一人の国民的ヒ-ロ-、ゴルフ界のアイドル・石川遼君について少し触れてみたいと思います。
ご存知の通り、今年も彼が最もあこがれているゴルフの祭典、マスタ-ズト-ナメントから招待状が届きました。何しろこの招待がなければどんな実力者だろうと、一切出場できないわけですから夢の祭典とも言われる所以です。
これに向け、本番前6試合のアメリカツア-出場の為、先週末早々にアメリカへと飛び立っていきました。ですから4月のマスタ-ズまではアメリカに滞在し、腕を磨きながら本番に備えるわけです。
このマスタ-ズへの思いは私たちの想像をはるかに超えるくらい、強いものがあるようです。何しろ高校時代、プロ転向を促したときも、父親の反対があったものの、マスタ-ズで勝ちたいから早く上手くなりたいとの思いで、必死になって懇願したとのことです。
これは最近、父親の勝美さんが講演会で明かしたらしいのですが、他にも親子の知られざるエピソ-ドが紹介されていました。それによると、インタビューの受け答えやスピーチに定評のある彼も、小さな頃から母親より読み聞かされたイソップ童話や、「野菊の墓」「伊豆の踊り子」などの本を読んだことにより養われたのではないかと言われます。
また、ねづっちではないのですが、親子の間でなぞかけが盛んに行われていたようです。「~とかけて、~ととく、その心は?」といった繰り返しが、人の心を捉える言葉を生み出していったのでしょうか。
また遼君の初ラウンドは小2のとき矢板CCで赤ティから134。でも小3では82、83くらいで回ってくるようになったとのことです。そして日本のトップクラスに上り詰めた今でも一番怖いのがこの父親で、また一番尊敬している存在だとも言われています。
中日クラウンズ最終日に驚異的な58というスコアを出したのも、「そんなパットをしていたら、お前のファンは減るぞ」と、この父親が一喝したことから始まったのは有名なエピソードです。
とにかく、2年連続という予選落ちを経験して、3度目の正直と挑む今年のマスタ-ズです。もちろん、ここまで来れたのも、この素晴らしい家族の後押しがあったからこそのことですが、さらにもう一押ししてもらい、いつの日か日本人初の夢の扉を開いてもらいたいものです。
月曜の早朝にアメリカから送られてくる画像に、日本人が誰もいないのはとても寂しいことです。先日のサッカ-のアジアカップ同様、日本人の多くが寝不足になるような日が来るのを是非願いたいものです。