会長の”三行日記”

2014.07.01

圏央道開通 No.2590

 先月の28日、圏央道が一部開通し、相模原愛川ICまでしか行けなかった区間が延長し、高尾山ICまで繋がりました。これにより東名と中央道、さらに関越道が行き来できるようになったわけです。

最近では東北方面に行く場合、首都高3号線を通り大橋JCで地下に潜る道ができたから環状線まで出なくて済み、いくらかは以前より楽になったわけですが、それでも料金所からここまでの往路や、帰りの大橋JCに出る車がかなり渋滞します。

このため首都高を通らなくても済む、圏央道の全線開通が待たれているわけですが、以前よりある程度渋滞緩和が期待できるというものです。そもそも首都高の渋滞は都心に行くのがお目当ての車より、東北、常磐、京葉などに向かう通過点としての車が多いのではないかと思われます。

従って東名の場合、東京料金所から用賀、渋谷、谷町までの渋滞10数キロは平日では当たり前のようになっているのが現状で、向かう前からほとほと気が重くなる始末です。

2020年東京五輪開催に向けても、こうした現状を一日でも早く解決していかなければいけないのが国や行政の責務だと思われます。たぶんこの先、2020年に向けての各種インフラ整備が都内を中心として行われるものと思われますが、こうした周辺の渋滞緩和にも真剣に取り組んで欲しいものです。

この圏央道一部開通に伴ない、その利用を促すため料金はいくらか安く設定するみたいです。たとえば横浜青葉ICから東名、首都高、中央道で八王子ICまで行くと通常料金は2030円ですが、東名、圏央道、中央道を使うと普通では2310円です。

ですがETCを使うと、暫定期間のあと2年ぐらいの期間は2010円の割引料金となるみたいです。このETCで思い出したのですが朝夕の通勤割引がなくなってやはり痛いですね。朝出掛けるのが早いのは何も苦にしないこちらにとっては、今までの倍の料金はずいぶんと割高に感ずるものです。

またこの7月からは土日祝日の休日割引も、今までの5割引きから3割引きに変更になったとのことです。いやはや、いろいろな諸物価の値上げが続く中、私たち庶民の懐具合は厳しく思うようにはならないものです。とにかく圏央道もいち早く全線開通して、無駄な渋滞を解消して欲しいものです。

2014.06.30

日本人と中国人 No.2589

 今日で早いもので半年が過ぎようとしています。ついこの間、年が明けたようにも思えるくらい、自分たちの年代のためか、時が流れていくのが実に速いものです。タイム・イズ・マネ-、もうそんなに多く残されていないこれからを改めて大切にしなければと知らされます。

さて先日、W杯での日本人サポ-タ-のマナ-の良さについて触れましたが、やはり勤勉で美徳を兼ね備えた日本人に生まれ育ち、誇らしい気持ちと日本人で本当によかったという思いに駆られるものです。

というのも、それ以外の国については、ほとほと手を焼いていることがあるみたいからです。特に中国人についてはこんな記述もあるくらいです。

中国メディアの新週刊はこのほど、エミレーツ航空に勤務する中国人客室乗務員による手記を紹介した。客室乗務員は手記で、日本人客が非常に礼儀正しく、世界中の人びとから称賛されていることに触れ「いつか祖国も日本のようになってほしい」との願いを綴った。

手記によれば、日本への便に勤務したことのある客室乗務員は、誰もが「日本人は礼儀正しく、秩序があり、呼び出しボタンを押す人も少なく、クレームも出ない」と称賛するのだという。

一方で中国人客はとてもマナーが悪いそうで、客室乗務員は手記で「自分が生きている間に、祖国も日本のように礼儀正しいと世界に認められる国になってほしい」と願いを述べたものの、同僚からは「生きている間に中国が日本のようになることはない」と否定されたそうだ。

中国の簡易投稿サイト・微博で手記が紹介されたところ、中国のネットユーザーからは、「生きているうちにというのは不可能だな」、「運が良ければ2-3世代後には可能かもしれない」など、中国人のマナー向上は難しいとの意見が多く寄せられ、中国人自身がマナーの悪さを自覚している様子が見て取れた。

日本人のマナーの良さについても認めるところがあるようで、「確かに日本から学ぶべき点は多い」、「日本人のマナーの良さを否定する人はいないし、中国人のマナーの悪さを否定する人もいない」とのコメントがあった。

「中国人客室乗務員の民度も低い」と逆ギレするかのようなコメントも多かったが、「中国人の振る舞いが客室乗務員の笑顔を消してしまっているんだな」という反省のコメントも。

「世界中の人が中国人にマナーを教え込みたいと思っているだろう」というユーザーの発言通り、同じ中国人ですら中国人のマナーの悪さに辟易(へきえき)していることが見て取れたが、同時に「現状ではマナー向上はなかなか難しい」と考えていることも見て取れた。

上記以外にもその大きな差は、人の見ていないところでの所作ではないでしょうか。人が見ていないところでは何をやっても大通りの当該国に比べ、わが国では昔から誰もいないようでも、お天道様が空からしっかりと眺めていると言い伝えられています。

それは来世のことも考えた、日本人の厚い信仰心からきているかもしれません。とにかく人の嫌がることはできるだけ避けようとする、この民族独自の思いやりとおもてなしの心に基づくものと思われます。いつまでも大切にしたいものです。

2014.06.27

ザックJAPANの総括 No.2588

 日本のW杯挑戦はあえなく終わってしまいました。誰もがこんなはずではないと思ったことでしょうが、やはりこれが実力だと思わなくてはいけません。それは監督や選手について、どうのこうの言うよりかはサッカ-の歴史や文化の違いとも言えるのではないでしょうか。

ザッケロ-ニ監督は責任を取ったような形で辞任表明をしました。日本のマスコミはいい加減なもので、結果から全て判断しようとしています。でも思い出してみて下さい。この監督が就任した当時、マスコミはこぞってその素晴らしい手腕を評価していました。

今までの日本にいなかった監督で、これで日本のサッカ-は大きく変わるだろうと、口々に称賛していたことをよもや忘れたわけでもないでしょう。でもマスコミよりザック監督の方がずっと潔かったと思います。

「メンバーも戦術も私が決めたもの。責任はすべて私にある。」と、日本のマスコミよりよっぽど日本人らしい言葉で締めくくりました。まさに「敗軍の将、兵を語らず」で、日本人の美徳まで兼ね備えていたのです。

このザック監督の求めた攻撃的なサッカ-を今後も貫いていくべきでしょう。そして求めるのはやはり何度も言うように、ここぞという場面でゴ-ルに結びつけられる決定力です。相手のしつこい守備を交わしての決定力を、とことん磨いていかなければいけないのではないでしょうか。

そして次回に向けては、もっと若手の斬新なメンバ-に代えていってもよいのではないかと思われます。実態は分かりませんが、一部のビッグマウスと呼ばれる選手と他の選手の連携が十分にとれていないように思えるからです。

まあどちらにしても、今からが2018年のロシア大会に向けてのリ・スタ-トです。伝えるところによると敗戦後、現地での最後のミ-ティングでのザック監督の言葉に、一部の選手は号泣したとのことです。主将の長谷部選手も自身のブログで次のように述べています。

四年前に言葉も文化も全く異なる国に来て、日本という国・日本人の心を理解しようと最大限努力し、その心や文化を尊重し日本を愛してくれた素晴らしい人間性をもった方であった事は、日本人として忘れないでいて欲しいです。

そのくらい監督は私たちの想像以上に、選手と一体となってチ-ムをまとめていたのではないでしょうか。それにしてもアジア地区代表の我が日本をはじめ、韓国、オ-ストラリア、イランの4か国がいずれも1勝もできず、予選リ-グで敗退してしまったことは今後に懸念される話題を提供してしまいました。

アジアのレベルのうんぬん等が指摘され、代表枠の削減にも繋がるかもしれないからです。冒頭、少し触れたように、200年もの歴史を持つヨ-ロッパとアジアではここが大きな違いかもしれません。とにかく今夕、選手たちと一緒に帰国するザック監督には「長い間、本当にお疲れ様」と、労いの言葉を掛けてやろうではありませんか。