会長の”三行日記”

2014.07.22

北岳挑戦その1 No.2596

 飛び込みの仕事やら父親の退院等で、満足にカキコミができませんでした。どうぞご容赦下さい。でも高齢者が骨折などすると、退院してもなかなかその世話が大変になるものです。

さて大変遅くなってしまいましたが2週間前に行った北岳挑戦のレポ-トです。

7月4日(金)各地~奈良田

この日の仕事を終えてから20時ちょっと前、国道52号線道の駅「とみざわ」で一行8名(男性4名、女性4名)が合流し、今日の宿泊地・奈良田に向かいました。

天気は誰の心がけが悪いのか、といっても梅雨時ですから当たり前とも言えるわけですが、降りしきる雨は一向に止んでくれません。

従って本来なら奈良田の駐車場でテント泊だったのですが、雨のためご覧のお寺の軒下をお借りし、男性はシュラフで休むことにさせてもらいました。

7月5日(土)奈良田~大樺沢二俣

4時に起床、願いも空しくこの日も早朝から雨がパラついています。一夜の宿をお借りしたお寺に感謝し5時に出発、5時40分頃奈良田駐車場を出発予定のバスに乗り、広河原に向かいます。

約45分ぐらい乗ったでしょうか、バスは終点の広河原インフォメ-ションセンタ-に着き、さあいよいよ北岳を目指します。

一行の目的は梅雨のこの時期にしか咲かないキタダケソウを眺めにいくことです。と言っても、ベテランの私以外の一行は何度も訪れているわけですから、初めての北岳を目指す私と違って余裕があるわけです。

この日はカッパが離せません

9:20大樺沢二俣着

6時40分に歩き始め、8時ちょっと前、一休みです。やはり雨の影響でむし暑く、何となく気分は重苦しいものです。

およそ2時間半あまり登りのダラダラ道を歩いたでしょうか、大樺沢二俣に出ました。さあ、ここからはいよいよ雪渓です。

ここからはご覧のような雪渓です

これがいわゆる雪渓だと教えてもらいましたが、慣れないと歩き難いものです

今年はやはり冬が長かったのか、7月初めの時期でもなかなかの雪量です。

アイゼンはまだ持ち合わせていないため、予め依頼してあった6本歯のものを一行からお借りし、装着してみたもののなかなか初めはうまく歩けません。

うまく歩くコツは踵から踏み出すのがよいみたいです。

2014.07.14

老いと骨折 No.2595

 W杯は今朝方、ドイツの優勝で閉幕しました。ブラジルを7-1と歴史的な大勝で破ったドイツが、そのまま勢いに乗った形でメッシ率いるアルゼンチンを下したのです。6大会ぶりの優勝とのことですが、総合力でも全て優っていたとも言えるのではないでしょうか。

さて父親の思わぬケガでカキコミを1週間も休んでしまいました。病院の方針で認知のある高齢者の入院は、24時間ついていなければいけないとのことで、最初の3~4日は家内と交代で病院を行ったり来たりの毎日でした。

また大部屋では夜中等に周りの人たちにも迷惑が掛かるかもしれないとのことで、個室を用意されているのですが、思ったよりも落ち着いているので安心しています。でも骨折する前から思うように歩けなかったわけですから、これからリハビリとか言っても病院に長居は無用というものです。

そんなわけで経過が良ければ、何とか今週中に退院させてもらいたいと思っています。というのは家を離れると、どうしても本人に戸惑いがあるため認知が進みやすいからです。

それと先週後半から私たちが24時間ずっとついているわけにもいかないことから、家政婦さんをお願いしていることがあります。個室入院と併せ、24時間家政婦付きでは費用も馬鹿にならないというものです。

こうして早期退院を願い、先週末には家内と共に家での受け入れ準備を少し行いました。元々車椅子が自由に動き回れるほど広く、また考慮された家ではないことから、少しでもそうしたスペ-スを設けたかったからです。

骨折以前は車いすを使用していなかったわけですが、これからはそうはいかないものと思われます。このため、できる限り効率よく家の中で移動してもらいたいと思うことからです。

またこれを機に寝たきりになっても困ることから、今まで同様、デイサ-ビスも利用できるかどうか家内が問い合わせたら、「車いすでも十分対応できますよ」といった、快い返事を頂きました。嬉しいことです。

このように高齢者に骨折、特に大腿骨骨折がつきものとなっています。今までよりかは転びやすく、骨も弱っているからです。またこれをきっかけとして老いが急速に進むのがその特徴です。

私の親父にしても今年91歳になるから仕方がないというものですが、今は亡き母親同様、それでも何とか努めて自宅で診てくれるという家内の言葉は本当に有難いものです。自分の父親なのにほったらかしで、全てまかせっきりの私は余儀なく反省を求められているものです。

2014.07.07

筋肉痛 No.2594

 七夕の日の朝は雨です。梅雨前線が停滞している関係で、夕方から夜にかけても雷雨などがあると言いますから、1年に一度の織姫と彦星のデ-トも思うようには叶わないものです。それにしても七夕の日って、あまり天気に恵まれないような気がしています。

さて北岳に登ってきました。詳細は後日、写真を添えて紹介したいと思いますが、とりあえず報告と感想のみ先に紹介させていただきます。

まずは山の素晴らしさからです。4日の移動日から登り始めの5日までずっと降り続いている雨には、ちょっぴり気が重くなりましたが、それでも北岳が日本で2番目に高い山だということと、最近エコパ-クと言われ注目を集めている南アルプスの魅力からでしょうか、くじけそうな自分を奮い立たせてくれました。

特に八本歯のコル下の登り口からは約40分ぐらい急斜面のハシゴの階段が続くため、結構堪えました。その前の生まれて初めての雪渓を登ってきたのがやはり影響したのか、かつてないような大変さを感じたものです。

それというのも、登り始めの広河原が高度約1600m、そして八本歯のコルは2900mと、一気に1300mぐらい上がってきたため、多少、高山病が出たのかもしれません。

でもそんな少し気持ち悪い体調を救ってくれたのは、この山にしかないと言われるキタダケソウ(写真は後日、紹介)の咲く、見事なお花畑です。一行8人のリ-ダ-であるS氏は「北岳に初めて登っていきなりキタダケソウを見れるなんて、なんてラッキ-なことで、あまりそういう人はいませんよ」と言って励ましてくれました。

それとこの八本歯のコルからさらに続く上りのトラバ-ス分岐からは、その日は北岳山頂に登らず、少し下っていく北岳山荘に向かうからです。多少、高山病気味の人はいったん高度を下げるのがよいと聞いたことがありますが、そういった効果が出たのかもしれません。

こうして3時過ぎに北岳山荘につき、あとは楽しい夕食を兼ねた宴会を待つだけです。それも話すと長くなりますので、後日触れますが滅茶苦茶、楽しかったのは言うまでもありません。

こうして翌日4時に起床し、眺めた日の出の光景と、それから2時間後出発して、極めた北岳の山頂からの素晴らしい眺めはやはり山の偉大なる魅力でしょうか。それまでの苦労など全て忘れさせてくれる、見事なものでした。

またこの日はお天気にも恵まれたことが喜びを増幅してくれたのかもしれません。南には富士山、そして反対側には中央アルプス連山の中で昨年向かった宝剣岳など、また2年ぐらい前に登った仙丈ケ岳がすぐ間近に見え、その遠く向こうには槍ヶ岳をはじめとした北アルプスまでバッチリと眺めることができるのです。

まさに苦労して登っただけのことはあるというものです。こうした楽しみが待つから、人はそれまでの苦労を忘れて山に登るのでしょうね。圧巻とも言える北岳行きでした。それからの素晴らしい一行に助けられた、私自身のお粗末さはまた次回に回します。とにかくお陰で今日は体中あちこち筋肉痛で、まるでロボットのようです。

楽しかった後にはいろいろなことがあるわけで、帰宅した翌日である今日の早朝、家の中で父親が転び大腿骨を折ってしまいました。このため明日の手術後少し、病院に詰めなければいけない関係でカキコミが少しできなくなるかもしれません。ご容赦下さい。