会長の”三行日記”
2017.07.04
都議選から No.2942
早いものでもう1年の半分が過ぎ去ってしまいました。光陰矢のごとし、まごまごしていてはこのスピ-ディ-な時代に取り残されてしまうものです。さて一昨日の都議選の結果は、予想を大幅に超える小池知事の率いる都民ファ-ストの大勝利に終わりました。
その勢いはある程度は予想されたものの、ここまでになるとは思いもしませんでした。でも地方の選挙と違って東京はしがらみのない選挙と言われ、住民もその都度入れ替わるということから、比較的その時の流れを反映しやすいと言われています。
ですからそういった意味では、歴史的な大惨敗と言われている自民党にとっては、大きな逆風にさらされていたのではないでしょうか。昨日などのテレビではこれをTHIS IS 大惨敗と呼んでいました。Tはご存知、ハゲッ-で一躍有名になった暴言、暴行の豊田真由子議員、
またHは文部省からその指示文書として出てきた萩生田光一官房副長官、そしてI は防衛庁長官ながら自衛隊の政治的中立を理解してない、その資格を何かと問われている稲田朋美大臣、最後に選挙直前で週刊新潮に加計学園から200万円の献金を受けていたと暴かれた下村博文都連会長です。
これに首相の森友、加計問題が加わっていれば、都の自民党議員からしてそれぞれの資質より、これらの問題が選挙において最優先されると恨み節が聞かれるのは仕方がないところです。
つまり、都議選であって今回は国政選挙とも言える都民の審判だったとも言えるわけです。自民党は今国会の運営からして、あまりにも数に頼った驕りがあるのを、この有権者が見逃すはずがありません。ある意味、私たち国民をなめていたのかもしれません。
まあどこまで反省できるかどうかは定かではありませんが、これで野党が要求している加計問題などの継続審議を開かないわけにはいかなくなるでしょう。それにしても都議選の前日、秋葉原での最後の安倍首相の応援演説に対する反対派の声は凄かったですね。
安倍辞めろ、安倍やめろの連呼に首相自身がキレていたほどです。この集団にはあの森友学園の籠池さん夫婦も加わっていたからお笑いです。とにかくこれで秋には憲法改正の草案をと、いきまいていた首相の勢いも少しは鎮まるのではないでしょうか。
昔から言われている「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉があるとおり、トップに立つ人こそ、謙虚に自身の一挙手一投足には細心の注意を払わなければいけないものです。そうした意味では両学園の問題といい、脇が甘すぎるとも言えるのではないでしょうか。これは多数派にもなった今回の小池都知事にも言えることで、数による驕りは控えてもらいたいものです。
2017.06.27
29連勝 No.2941
藤井聡太四段が昨日、増田康宏四段を破り29連勝という、将棋界では新たな伝説となる前人未踏の大記録を打ち立てました。何と14歳の中学生なのですが、昨年のプロデビュ-以来一度も負けていないのです。
とにかく驚きの人です。この将棋の強さはもちろんですが、勝っても実に謙虚なところが好感を持てるところです。とても幸運でしたとか、望外の喜びといった表現や、この勝利は僥倖とも言えるものといったコメントには14歳という年齢を感じさせない驚きさえ覚えるものです。
私も僥倖などという言葉を知らなかった一人ですが、その意味を調べてみたら「思いがけない幸い、偶然に得る幸運」と載っていました。この若さでこうした言葉をさりげなく使うところが非凡ではありません。
藤井四段のことをここにきてマスコミはいろいろ伝えていますが、その中で興味深かったのはある人がこんなことを述べています。過去40年で天才を挙げるなら、谷川、羽生、藤井の3人だと断言しています。
将棋の場合は才能が遺伝するケ-スは少ないと言われ、いずれも共通しているのが親が将棋をしなかったことと指摘します。将棋ができる親が子供に練習を強制し、やる気を失わせる例も多いわけで、3人とも出過ぎない親だったのがよかったと話しています。
またよく知られている内藤九段は彼のことを、小さな頃から望んでいる“横綱”になるには「才能、努力、強運、素直さ、の4要素が必要」ということで、そのすべてをそろえていると断言しています。
とにかく才能に関しては言うまでもなく、努力といった点でも、幼少のころからやり始めたらとことんやる集中力を持っていたと言われています。このため、将棋の世界に入ってからも夢中になると、他のことに気が回らなくなってしまうそうです。
ですからよく忘れ物をしたというエピソ-ドもあったわけです。また強運といった点でも、プロに入って最初に加藤一二三九段と対局したことを挙げています。抜群のネ-ムバリュ-を持つ加藤九段との対局で、デビュ-から大きな注目を集めその経験が大きなプラスになっているという指摘です。
何とも凄い少年が現われたものです。日本の将棋界にとっても将来にも通じる明るい話題で、頼もしい話ではないでしょうか。それにしてもこの藤井聡太四段をはじめとして、スポ-ツ界でも平野、伊藤の女子両選手、また13歳の張本くんなどといった10代の新進気鋭な若手がどんどん現われています。
日本の将来も決して暗いものではないですね。とにかく余分なプレッシャ-は掛けず、子どものやりたいようにやらせ、親はそれを温かく見守るのが子どもを伸ばすことのように思われます。
2017.06.14
ちょっと良い話134 No.2940
魔法の言葉というちょっと良い話を県農業経営士の方が新聞に載せていました。一度だけの人生だから、魔法の言葉で楽しい人生を送りたいというお話です。
今日中にやらなければならない仕事がある時、焦れば焦るほど空回り、失敗もあり、けがの原因になる。こんな時、自分には魔法の言葉がある。「焦らず、急いで」。この言葉を繰り返していると自然と仕事が順調に進み、時間内に終わることができるのだ。
また仕事から帰ってきた時、満面の笑顔で「お帰りなさい~」と小さな自転車で遊んでいた孫から元気な声で迎えられた時、心地よい幸せを感じる。これらの言葉でどれだけ助けられただろう。まさしく自分にとって魔法の言葉だ。
また、逆に嫌な思いにさせることを言う人、傷つけたり、やる気を無くさせることを言ってくる人がいる。自分も今までに何度か言われたことがある。落ち込み、寝ても寝られないくらい辛いことで、忘れようとしても忘れられないことだ。
しかし、自分の中で答えを出した。「人生だからいろいろあるさ、こんな言い方しかできない人ってかわいそうだな」と気持ちを切り替えた。人に対して不愉快や、やる気を無くす言葉は言わない方が良いに決まっている、自分も気を付けないと「この人と同じ人間になってしまうぞ」。
もしかしてこの人って人生の師匠かもしれない、反面教師の。そう思えてきた。魔法の言葉とは、人を勇気づけ、元気にしたり、やる気を起こす心のこもった言葉なのだ。
他にも「ありがとう!」「お疲れさま!」「なんとかなるさ」「一緒に頑張ろう」。まだまだ魔法の言葉はたくさんある。一度だけの人生 魔法の言葉で楽しい人生を送りたいものだ。
言われているように自分一人では生きていけないものです。それならお互いのことを気遣い、相手の立場になって考えながら楽しく生きたいものです。筆者が言われているように、なぜこんな言葉をぶつけるのかと思った時、この人は反面教師なんだと思った方が楽かもしれませんね。