会長の”三行日記”
2016.10.05
読書の効果 No.2901
天高く馬肥ゆる秋と言われますが、台風ばかり多くて本来の抜けるような空がなかなか見れないものです。その秋に食欲と並んで言われているのが読書の秋です。この読書、なかなか時間を割けないのが現実となっていますが、読書の効果というものは人間力を磨く、かなり大きなものがあるようです。
ざっと言われているものだけでも次の9つがあります。第1に文章力がアップすることです。読書をすることで、普段の生活の中では触れることのない言葉に触れ、自分のものとすることができるのです。つまり文章作成に役立つ表現力や語彙力を鍛えることができると言われています。
第2はコミュニケ-ションアップです。文章力が高まれば、相手に自分の気持ちや考えを分かりやすく伝えることができるようになります。また読書からイメージを膨らませ、そのストーリーを疑似体験することにより、実際のコミュニケーションにおいても相手の気持ちを理解した上でのレスポンスが可能となり、コミュニケーション力がアップすると言われているのです。
そして第3には情報処理能力アップということが挙げられます。インタ-ネットの発達により世の中には情報が溢れんばかりの状況です。そこで私たちに本当に必要な正しい情報を、取捨選択する能力が磨かれるといわれているのです。
第4はストレス解消です。イギリスでの研究の結果、音楽や運動より読書が最もストレスを軽減できるといわれていて、6分間の読書で68%ものストレスが軽減されるとのことです。1日6分なら明日からでも実行できそうですね。
それから5番目として脳の活性化ということがあります。話の情景や音、においなどを想像することで右脳が刺激を受け、目から文字という情報を得ながら内容を理解する作業によって、論理や言語に関連した働きの左脳が使われます。また前のペ-ジの内容を一時的に覚えておくことから海馬が活発に使用され、脳のあらゆる器官が働いたり刺激を受けることになります。
次に6番目として視野の拡大があります。読書から自分とは異なる考え方や気持ち、生き方、教訓、知らなかった知識など様々な情報を取り入れることができ、その結果、視野を広げることができます。また他人がどのように考えたり感じたりしているのかを受け入れやすくなり、また考え方の幅が広がることで、発想が柔軟になるともいわれています。
7番目には当たり前のことですが、本を読むことによって知識の増加に繋がります。知らなかったことを知ったり、未開拓だった分野についてもっと知りたいと思うきっかけになったりすることで、幅広い知識を増やすことができるのです。
8番目には思想形成の基盤となります。読書から幅広い分野に関する様々な情報や考え方に触れる機会が多くあり、その経験を積み重ねることで、自分の中ではっきりとした価値観や考え方を持つことができるようになるということです。
そして最後の9番目としてアルツハイマ-病の予防にも繋がると言われています。アルツハイマーは、脳の海馬と呼ばれる部分が萎縮することによって発症するのですが、読書中は、海馬はもちろん、脳の中の様々な場所が働いたり刺激を受けたりしていて、脳が活性化しているわけですから、アルツハイマーの予防に効果があると言われているのです。
このように読書をすることにより、人間にとってこんなにも多いプラスの効果が働くのです。その結果、明日また触れますが人間の寿命にも関係が出てきます。やはり本を読まなければいけませんね。