会長の”三行日記”

2016.07.14

築地見学 No.2867

 同友会沼津支部の納涼例会で東京築地場内市場を見学してきました。場外の数あるお店や食べ物店と違って、場内は忙しく動き回る行商人の仕事の邪魔になることから関係者以外は立ち入りができませんが、会員の知人がいることから案内して頂けました。

到着した時間はちょうど10時頃で本来ならもう終わりの時間なのですが、私たちのために店を開けて待っていてくれました。私たち一行は子どもも併せて総勢50人という少なくない人数でしたので、移動の際、一列で狭い場内の通路を邪魔にならないように歩いてはいましたが、それでも結構迷惑そうな顔をしている人にも出くわしました。

会員の知人が経営しているお店でしばし買い物をした後、本まぐろを扱っている別のお店に連れて行ってくれました。びっくりしたのは扱う包丁の切れの良さです。包丁と言ってもまさに日本刀のようなものです。

ご覧のように包丁はすこぶるその切れ味が良いみたいで、日本刀のように、つばや手を動かしていく先に止まるものがないため、うっかり手を滑らせてしまうと指など簡単に落としてしまうそうです。

また長さは大小それぞれあって、写真のように長いものは2mを超えるものがあります。全て冷凍ではない本マグロの解体に使うわけで、説明して頂いたご主人も昨年ぐらいにやはり手を滑らせ、手の腱を切ってしまうという、たえず危険が伴う大変な仕事のようです。

そしてわざわざ見せて頂いた本マグロの頭の部分もこのように大きなもので、脳天に穴が開いているのはいちはやく魚をしめて、臭みを抜き味を良くするためとのことです。。

この他、店先の天井からはお寿司屋さんなど、あちこちのお店からの注文を示すように、各店の名前を記した荷札のようなものが下がっていました。やはり築地は日本一の魚市場だけのことはあって、賑わいが半端ではないものを感じました。

この築地が今年の11月には豊洲に移転となるそうです。都民の胃袋や生活を支えている大市場なのですが、永年の間には蓄積された深刻な問題が出てきたようです。詳しくはまた別の機会に触れたいと思います。とにかく有意義な視察研修でした。