会長の”三行日記”

2016.06.23

食事処の変遷 No.2856

 久しぶりに出掛けた遠出の帰りがけに、時々は寄っていた途中のお店で食事をすることにしました。お店の名誉のために名前は伏せますが、お店に入った途端にも感じたとおり、何か雰囲気が違うのです。

お客が私たち一組だったことばかりではありません。以前と違って店に活気が感じられないのです。店側にはたぶん以前はご主人がいたようにも思ったのですが、奥さん風のご婦人が一人きりしかいません。

以前はおいしいこともあって多くのお客が押し寄せていました。それが土曜日のお昼時なのになぜ私たちだけだろうと、不思議に感じたものです。それが時が経つにつれてだんだん解ってきました。

この日、別の用事で御殿場に行かなくてはならず、沼津発15時の御殿場線に乗らなければなりませんでした。このため比較的早くできるものと思い、ざるうどん(私はとろろ付)を頼みました。

ところが10分過ぎ、20分過ぎてもなかなか食事は出てきません。手持ち無沙汰もあって店内をいろいろと見渡してみると、床にはあちこちの空のビ-ル瓶がころがっています。

またメニュ-も以前はこんなものではなかったように感じたのですが、テ-ブルの上に置かれたビニ-ルに包まれた手書きの簡易なものしかなく、お店の壁にも掲げられてはいません。また気になったのがお店のご婦人がつけていたエプロンです。

お世辞にも綺麗なものとは言えない、はっきり言わせてもらえば清潔感がないのです。こうしてようやく待ち望んだうどんが出てきました。その味は悪くはなかったのですが、家内に後で聞くと、お盆やお皿も一部欠けていてあまり綺麗ではなかったと言うのです。

こんなわけで帰りの車内ではこの話題で持ちきりになったのです。たぶんご主人が病気か何かでいないため、奥さん一人でやっている関係で手際が悪いのではないか。

またお客も以前ほど入らなくなったため、うどんなども予め準備ができず、茹でる最初からの時間が掛かっているのではないか等々です。おまけに代金もちょうど2000円と言われたみたいですが、彼女の計算では50円余分に取られていたみたいです。

これでは以前に寄っていたお客でもだんだん離れていくのではないでしょうか。改めて食べ物屋を続けていく難しさを感じたものです。食事はその味ももちろんですが、雰囲気とか視覚から入ってくる要素が馬鹿にならないものです。