会長の”三行日記”
2016.06.03
小2男児無事発見 No.2845
今朝方、行方不明となり心配されていた小2の男児が無事見つかったという朗報が入りました。先月の28日に両親から置き去りにされ、7日目となり生存も危ぶまれていただけに嬉しいニュ-スでした。
何と発見されたのが行方不明になった場所から4kmぐらい離れた、自衛隊の演習場内の雨宿り用の小屋だったと言います。聞くと不明となったその日の28日にはこの小屋に辿り着いたということですが、ここまで道らしき道もないと言われていますから、男児の逞しさを感じました。
ネットやテレビ報道で論じられた、両親が置き去りにした問題はともかくとして、まずこのくらいの男の子なら置き去りにされればその場で泣き叫び、動かない子の方が多いのではないかと思われます。それを一人で山に向かって歩いていったのです。
それから運が良かったとも言えるのが、普段はカギのかかっている演習場の小屋の一部が開いていたことです。それと水道も外には完備され、小屋の中には寝泊りできるマットまであったということです。
これなら食料はなくても水だけは飲むことができ、マットに包まっていれば夜の寒さも凌ぐことができたわけです。こんな度重なる奇跡に近いような好条件が幸いしたのです。
とにかく無事生還できて何よりです。それまで多くの人たちが捜索に入り、何日も見つからなかったことで、一部では両親を疑う事件性を匂わしたメディアの報道もありましたが、そんなことでなく多くの人がほっとしたのではないでしょうか。
それにしても人騒がせの出来事でした。無事生きていてくれたから良かったものの、もしこんなことで大事な息子に万が一のことがあったらどうなっていたでしょうか。恐らく一生悔やみ続けることになったものと思われます。
今回のことで躾と虐待ということがあちこちで論じられていました。子どもに悪いことは反省させ正していくのが躾です。でもその方法にはいろいろなやり方があると思います。両親はまさかこんな大騒ぎな問題になるとは思ってもみなかったでしょう。
でも少しでもそうした可能性を考えるべきだったと思います。たぶんこの男児は人や車に石を投げようとしていたというから、かなりアクティブな子どもだと思われます。そうした子だけに置き去りにされればじっとしていることなく、何らかの手を打つことも考えられます。
ですからもう少し別の諭し方があったわけで、とても躾とは言い切れない置き去りなんかという、やり方を大きく間違えたことに起因しています。今回の問題で多くの捜索の手を委ねたことから、きっとその支払わなけれなならない費用も馬鹿にはできないと思われます。
でも愛する息子が生きて帰ってきたわけですから、命には代えられない安い反省費用とも言えるものです。嫌な事件が続いていたこの頃、とにかく生きていて本当によかったと、国民のほとんどが思った嬉しいことでした。