会長の”三行日記”
2016.05.16
長寿番組 No.2835
長寿番組といったらやはり笑点でしょう。日曜日の夕方5時半からの30分番組です。以前はたしか40分だったと思われますが、50年間続いているというから驚きです。昨日の日曜日で丸50年経ったそうですが、来週の22日は50周年記念番組として生放送されるそうです。
またこの日を最後に司会の歌丸さんが勇退し、若手に引き継ぐということですが、果たして誰が後任になるかはまだ知らされていません。でも本当に息の長い番組ですね。一口に50年と言っても、これだけ長く続くのにはやはりそれなりの理由があるものでしょう。
1つにはお笑いという要素がいいのでしょうね。頭を空っぽにして笑うというのが健康的ですし、ストレス発散になるわけです。また難しく物を考えるのではなく、笑い飛ばして時が過ぎるのもテレビの持つ1つの効果かもしれません。
そういった意味では安易な番組が昨今多い中、短い時間でもサビのきいたト-クが続く笑点は人々に飽きが来ない番組とも言えるのではないでしょうか。
それから長寿の秘訣はメンバ-の仲の良さではないでしょうか。5代目司会者の歌丸さんがやせ細っていて、よく病気で休むことがあることから、圓楽さんは歌丸さんの死にネタをよく口にして座布団をとられています。
ですがこの二人、テレビでのやりとりは番組上での演出でとても仲が良く、落語もよく一緒に二人会を開くほどの間柄とのことです。圓楽さんがまだ新人時代、ネタで悩んでいたとき、歌丸さんがネタは俺のことでいいからと言ったのがその起源と言われています。
また木久扇さんはよく馬鹿を装っていますが、歌丸さんは「馬鹿を装っているのが一番楽。(木久扇は)頭が良い」とインタビューで語っているほどです。ですが意外なのはこの木久扇さん、結構楽屋での人間関係は孤立気味であり、会話はもちろん視線を合わすことも避けられているみたいです。
でも決して嫌われているのではなく、不意にメンバ-に儲け話を持ち込むからだと言われています。このようにメンバ-がそれぞれ個性的で、その特徴を十二分に打ち出しているから番組の面白さを増しているのでしょう。
とにかく歌丸さんから誰かに司会を引き継いだ後でも、今まで同様、いつまでも面白おかしい番組で続くことを願っています。やはりウイットな言葉のやりとりには程よい知性や、落語の持つ少なくない魅力を感ずるものです。