会長の”三行日記”
2016.02.15
片浜産業クラブ10周年 No.2810
地元の地域産業団体である片浜産業クラブが10周年を迎えました。早いものでもう10年も経ったのかというのが正直な感想ですが、あまり目ぼしい事業はやっていないものの、10周年を記念して先週の金曜日、リバ-サイドホテルで記念祝賀会を開催しました。
祝賀会に先立ち記念講演が、大阪の山田製作所・山田茂社長をお呼びして行なわれました。山田製作所はそれなりの方はご存知のことと思われますが、3S活動を徹底して行なっていることから、年間200社900人以上の見学者が国内のみならず海外からも訪れるという素晴らしい会社です。
また社長の山田さんは中小企業同友会の盟友でもあり、15年近くお付き合いさせて頂いている間柄です。そんなこともあって、当初、記念事業として何をやるかということになったとき、他にいなければ私が知っている素晴らしい会社があるからと言って、頼んだ方です。
でも中小企業家同友会では全国各地で講演を行っていることから、後で聞いた話ですが、今はその講演を控えていたみたいですが、私からの依頼は2つ返事で引き受けてくれました。嬉しいものです。
毎年この会社を訪れるイタリアやドイツの団体は、トヨタやパナソニックという日本を代表する企業と共に、そのスケジュ-ルに必ずこの山田製作所を加えていると言います。正直言って山田製作所は上記の大企業とは違った中小企業です。
ではなぜこの会社を訪れるかと言いますと、3S活動で整理・整頓・清掃が行き届いているからばかりではありません。その団体がインタビュ-に答え「昨日行ったトヨタの工場より面白い。なぜなら入社2年の若い社員が胸を張って自慢げに自分の会社を説明してくれる。そんな会社は自国には無い!」とまで言ってくれているのです。
つまり3S活動は良い会社を創る手段であって、決してその目的ではないのです。日々実践するその活動を通して、経営者や社員が一体となった意識づくりが形成されているのです。
またこんな話があります。入社したての社員が毎朝当番で行われている3分間スピ-チで全然話すことができません。そんなある日、運悪く見学者が大勢来た朝礼でその社員がスピ-チの当番に当たりました。
社長以下やはり心配でならなかったのですが当番を変えるわけにはいきません。こうして迎えたスピ-チも3分間全然話すことができませんでした。見学者が事後、必ず行われている社長の会社説明や意見交換会の席でこう話したそうです。
「とにかく御社の素晴らしさに心打たれました。朝礼のスピ-チの時、何も話せれなかった社員さんを必死で応援しようとしている他の社員の顔を見て、私はつくづくこの会社は本当に良い会社だと」
まさに素敵な企業風土が根付いている、この山田製作所さんにはとても足元に及びませんが、少しずつ我が社も前進していかなければと改めて強く感じ入りました。山田社長には本当に感謝しています。
明日16日は一日、納品業務等で追われるためカキコミは休ませて下さい。