会長の”三行日記”
2016.02.04
アルコール依存症 No.2806
高齢者にアルコール依存症の人が増えているとの記事が載っていました。ほどほどで止めておこうと思っても、ついつい飲みすぎてしまうのが酒です。しかし高齢者が若い頃と同じようなペースで飲んでいると、思わぬ危険が待ち構えているそうです。
それによると国内初のアルコール依存症専門病棟を持つ、久里浜タイ療センターでは同センターを訪れた初診者のうち、65歳以上の人が25年前はは6.3%に過ぎなかったのが、2014年には26.3%にまで上っているとのことです。
それだけ高齢者のアルコールに頼る問題は以前より深刻となっているわけです。この傾向は女性より男性に多く見られ、そのきっかけは配偶者との死別や病気などいろいろありますが、定年退職も大きな要因の1つと言われています。
やることがなくて、何となく暇つぶしで昼から飲むようになったというケ-スがすごく多いらしく、お酒に強いと思っている人ほど危ないとのことです。またこの依存症と言っても、決して酒乱ではありません。
ですから酔って暴れたり、人に迷惑を掛けたりするようなことがないからといって、大丈夫だということではありません。自分ではお酒の飲み方をコントロ-ルできなくなるのが依存症だと言われているのです。
ですから比較的おとなしく飲んでいるのですが、そのうちに体が悪くなっていくわけです。高齢者の場合、酒量がそんなに多くなくても依存症になる恐れがあると言います。年齢と共に体内でのアルコ-ルの分解が遅くなる上、脳も影響を受けやすくなるからです。
そして体に占める水分比率が低くなることから、同じ量を飲んでも若い人に比べ、アルコ-ルの血中濃度が高くなってしまうためです。厚労省は節度ある適度な飲酒量として、1日ビ-ル中ビン1本程度としています。
それでも80歳を過ぎると、いろいろな悪影響が出ると言われています。また40~50代の依存症の人は肝機能障害などの合併症が出ますが、高齢者では脳や神経系の障害が多いそうです。
1日平均でビ-ル中ビン3本以上や日本酒3合以上といった多量の飲酒を続けると、認知症になりやすいといった研究結果も報告されています。では依存症にならないためには、どうしたらよいかということですが、次のことに注意した方がよいと言っています。
昼間から飲まない。散歩でも釣りでもお酒とは関係のない趣味を見つけ、外に出る機会や日課をつくる。そして年を取るとお酒に弱くなるという意識を持つのが大事とのことです。
私は会議がある日はできる限りお酒を抜くように心掛けていますが、それでも月に6~7日しかその日はありません。また家では特別の日を除き、そんなに多くは飲まないのですが、やはり外では結構だらしなく飲んでしまいます。
やはり要注意ですね。いつまでも若いと思ってはおらず、気をつけたいものです。でもお酒は本当においしいですね。明日5日はお客様からの引き合いで東京・代々木にキュ-ビクルの改修工事の現場調査に出掛けるため、カキコミは休ませて下さい。