会長の”三行日記”

2016.01.14

今年のキ-ワ-ド No.2793

 新聞のコラムによると今年のキ-ワ-ドは選挙、利上げ、テロという3つが挙げられていました。まず選挙ですが、我が国では7月に参議院選挙が予定されています。今、盛んに衆参同時選挙などと騒がれていますが果たしてどうなることでしょうか。

また台湾では4年に1回行われる、総統選挙がこの16日には実施されることになっています。分析すると中国寄りの政策を重視する与党・国民党の候補者に比べ、台湾独自の路線を貫こうとする野党、新進党の女性候補者が圧倒的に有利と伝えられています。

是非そうなって新たな風を巻き起こしてもらいたいものです。この台湾という国、東日本大震災の時は我が国に一番の支援をしてくれた国で、当時200億円を超える多額の義援金を頂きました。

この温かい気持ちに感謝し、江ノ電の鎌倉駅では中国語で、「台湾の皆様、ようこそ鎌倉へ」という歓迎の言葉に加え、「(東日本大震災における)大きな恩は永遠に忘れません。ありがとう、台湾!」という駅長の張り紙が感動を呼んでいるそうです。

また11月にはアメリカでも大統領選挙が行われます。民主・共和党の一騎打ちとなるものですが、オバマさんの後に誰がやるのかによって日本にも少なからぬ影響が出てきます。この大統領選の経済への影響としては、過去40年間その年はドル高基調に為替が動く傾向とのことです。

昨年末に行われた連邦準備制度委員会(FRB)の利上げにより、一層この傾向が増すのではないかと言われています。ということは言い換えれば円安傾向になるということです。もし円安が更に進むようなことがあれば、日本にとっても輸入原材料等の値上がりで厳しいのではないでしょうか。

それからテロの脅威が益々増しています。ここにきてインドネシアで起こった自爆テロも、イスラム国によるものだと伝えられています。世界中を震撼させている過激派組織「イスラム国」の動きに尚一層の警戒が必要となるでしょう。

日本も5月下旬に予定されている伊勢志摩サミットがあります。主要7か国首脳による会議だけに、テロ対策に万全の準備を整えることが求められています。それから今年は世界中の人々が集うオリンピックが開かれる年です。

南米で初めて開かれる五輪だけに、とにかく平和で穏やかな開催を願いたいものです。こうしたテロへの報復や壊滅に向け必ずしも空爆がよいわけではないと思います。それは現在、日本政府が仕向けている、憲法を改正して目には目をといった政策を取ろうとしていることと共通しているように思えます。

とにかく無事で平和を願いたいものです。でもなかなかそうはいかないでしょうね。せめて私たちにできる、身近での平穏を心がけたいものです。