会長の”三行日記”

2015.11.19

3等地でも儲かる No.2784

 またまたテレビ「がっちりマンデ-」から拾った話題です。3等地でも儲かるというテ-マでいくつか紹介していました。この番組、なぜ日曜の朝に放送しているのにマンデ-なのかなと思っていたのですが、そのわけは日曜日にこの番組から学習して次の月曜日から実践してがっちり儲けようということらしいのです。

まず最初に紹介していたのが3等地でも行列ができるほど、がっちりと儲けているラ-メン店の話です。関西に多いみたいですが来来亭というお店です。このお店の経営者はわざとこうした3等地を選んでいると話していました。

それは土地の価格や諸費用が1等地の半値以下だからです。この安くあがった分、材料にお金を掛けられると言い、その結果、おいしい1杯670円のラ-メンが作れるわけで、その味でお客を呼んでいるのです。

さらにもう1つリピ-タ-を呼び込む秘訣があって、それはわざと麺を若干少なめにしているということです。普通のお店でだいたい麺は140gのところ、ここは120gにしていて、お客がもう少し食べたいなといったところの量に留めているのです。こうしたお陰で、お店は繁盛し現在226店舗まで展開を図っていると伝えていました。

このテ-マの次は北の大地の水族館です。北海道留辺蘂町にある水族館ですが、普通水族館と言えば海の近くを思い浮かべるでしょうが、ここは山のかなたですからかなりの3等地に違いありません。

ですがこの水族館も入場者の8割が大人で、かなりの人気を呼んでいるとのことです。コンセプトが大人向けの水族館ということで、見せたい魚類を大人の目線の高さに合わせているのです。

ですからここでしか見られない水族館と銘打って、わざわざ大きな水槽を外に出して観客が建物の内側から見るような仕掛けも施しています。どういうことかと言いますと、北海道の冬は寒いことから外の水槽の上部は凍りつきます。

こうした冬の氷の下側で暮らす魚たちの生態など、いろいろな四季の様子を見せているのです。また最大の売りが「いただきますライブ」と言って、生きている魚のえさを別の魚が食べる様子を見せています。これなど結構圧巻ですね。

この水族館もかつては存続そのものが難しくなったそうで、やっとリニュ-アルに漕ぎ着けたものの、予算も予定した20億円の1/5でやらなければいけず、いろいろな工夫を施さなければいけなかったのです。

ピンチがチャンスなどとよく言われますが、こうしたところから斬新なアイディアが生まれるのかもしれません。日本のことわざでも「窮すれば通ず」ということもあります。やはりそうした厳しい環境の中から生まれた、横並びではないユニ-クな企画が人々に受け入れられるのではないでしょうか。

他にもまだ2件ほどこのテ-マの話題があったのですが、また別の機会に紹介したいと思います。私たち企業にも求められている、他との差別化をいつも学ばせて頂いている番組なので、日曜のこの時間がとても楽しみです。