会長の”三行日記”

2015.10.26

イベント仕掛人 No.2778

先週1週間は業務に追われ、カキコミが全然できませんでした。その気になれば1日や2日はできたかもしれませんが、何となく慌ただしく、気持ちに余裕がないことから、とうとう1日も適いませんでした。どうぞご容赦下さい。

さて日曜日の朝、よく観ているテレビですが、「がっちりマンデ-」という番組で儲かるイベント仕掛人を採り上げていました。それぞれの分野で活躍し集客を図っている3人を紹介していたのです。

まず最初は物産展の仕掛人です。よくデパ-トなどでは見掛けるこの物産展ですが、この方はデパ-トではなくス-パ-での物産展を仕掛けている人です。それも30km以内にデパ-トがなく、そこそこに人口の多い地域を狙ってのイベントを図っています。

ポイントは出展者がやる気を出してもらうことです。出展者の一番の悩みは交通費と運搬費が掛かることと言っています。これを解決するため、キャラバン方式といって、1つの会場が終わったら次の物産展会場へ移動する方法を考えていました。

これにより約15万円ぐらい節約になると言い、この仕掛人の集客により売り上げも1500万円にも達すると言われていました。一方、場所を提供するス-パ-の方も相乗効果で、いつもより900万円ぐらい売り上げが増えたとのことです。

2番目は運動会の仕掛人です。子どもではなく、見たところおじさんばっかりの運動会です。テレビでは住友電工の会社の運動会を紹介していました。家族も含めると総勢で2700人にもなる大運動会です。

この規模の会社になると部署が違うと、ほとんど顔も知らないし話すらしたことがないと言われます。それを部署対抗ではなくクジ引き等でいくつかのグル-プに分け、それぞれのグル-プごとお揃いのユニフォ-ムで挑むのです。

そうすると普段知らない人でも仲間意識が高まり、知らない間に仲良しになるというのがこの狙いらしいのです。それにピッタリなのが全員で参加できる大玉送りという競技で、また一番盛り上がるのが役員対抗障害物競争と言っていました。

こうした運動会の費用はト-タルで1千万以上にもなるとのことでしたが、会社の中で団結心も生まれ、仕事にも良い効果が出ることから、決して高いものではないかもしれません。

それからもう一人は移動動物園の仕掛人です。狙いはお子さんのいる家族が多く集まる場所です。それはショッピングセンタ-や住宅展示場といった場所などですが、客寄せ的な役割が一層増すようです。

入口付近にインパクトの強い動物を置き、子どもたちに人気のある動物との触れ合いスペ-スを作っているのです。また季節感も持たせて、夏はペンギン、冬はアルパカなどといった動物を揃えて、お客のニ-ズにできるだけ応えるよう努めています。

このようにその誰もが当たり前のことではなく、今までにない他との差別化を図っています。言い換えれば、ただ今まで通り当たり前のことをしていただけでは人は集まらないということです。私たち企業にも参考になるのではないでしょうか。