会長の”三行日記”
2015.08.27
依存しない No.2751
依存しないという選択肢があるみたいです。こう、いきなり切り出されても何のことか、さっぱり分からないと思われますが、現在日本中あちこちで展開されている介護ビジネスより、依存しない事業を開拓することを選択している経営者が増えているという話です。
調査によると、要介護者等認定者数は平成24年度末で545.7万人、同年10月現在で65歳以上の人口は3079万人とのことです。ということは、65歳以上の人口の82.3%、2,533万人がまだ介護を要しない人数とも言えるわけです。
つまり元気なシニア層の市場が、人数で見れば要介護者市場の約5倍もあるということになります。また介護ビジネスは3年ごとに改正される介護保険制度に大きく依存しています。
私の父親も現在、そうした施設にお世話になっているのですが、家内から聞いた話ではここで改正された介護保険制度では個人の金額負担が大きく見直され、増額になったと聞きます。
こうしたことから、元気なお年寄り相手のビジネスに目を向けた方がよいという、シニアビジネスに着目している人が増えているということです。そのいくつかを紹介していました。
ご承知の通り、高齢者人口の総人口に占める割合は今後も上昇を続け、平成47年には33.4%、3人に1人が高齢者になると見込まれています。高齢者の内、介護認定者は20%程度で残り80%以上の方々が非介護マーケットの対象となるわけです。
そのひとつに快適生活支援…リフォームというものがあり、下記のように紹介しています。日本の住宅事情の中で、和室がある世帯数は約5,000万世帯。意外に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、ふすま・しょうじ・あみどの張り替えのマーケットは約1500億円を超えるといわれています。
高齢世帯の消費特性分析によると、世帯主が60歳以上の高齢世帯は、60歳未満の高齢世帯に比べてリフォーム関連支出が2倍以上。高齢世帯の数は今後増加傾向にあり、住宅修繕費も増加すると予想されています。
そんななか、リフォームビジネスで急成長している「金沢屋」。日本家屋のリフォームでまず思い浮かぶ「ふすま・しょうじ・あみど」のリフォームを独自の新工法で展開。本来であれば難しい職人仕事を、だれでも可能に参入できるビジネスにした日本初の張り替えフランチャイズシステムです。
⇒ http://lmsg.jp/pageview/GMd9avW9iL1f/10390/88089900cdd70177「ふすま・しょうじ・あみど」、これらはすべて“消耗品”。正月、盆、法事、親戚の集まり、結納などの折りに張り替えることが多いものです。
しかも張り替えは、高齢者のご自宅におじゃまして、ご相談にお応えしながら行なうため、「ふすま・しょうじ・あみど」にとどまらず、畳、壁、外壁、屋根などのリフォーム…といったまとまった売上につながっていくというメリットがあります。
ほかにも・営業は安心の“反響営業”お客様からの要望によりお宅に訪問するので、営業未経験者でも十分な成果を上げられるスタイル、見積もりからの受注率は約90%です
・高い利益率 約80%が粗利 ・地元密着の強み、高いリピート・紹介率、 約38%…3人にひとりは次へとつながります ・生涯現役で定年がない 高齢者雇用、定年退職者の再雇用にもおすすめ等の強みがあるとのことです。
誰でも飛びついている介護ビジネスに依存しないという、着眼点が面白いかもしれませんね。ある人に言わせると、何年か先には現在のような介護施設が次第になくなり、以前のような自宅で晩年を過ごすという時代がやってくるそうです。
そうなればこうしたビジネスチャレンジは益々面白くなるわけですね。とにかく依存しないというキ-ワ-ドは私たち自身の生き方としても大切のような気がしています。