会長の”三行日記”
2015.07.27
小松大谷のリベンジ No.2744
昨日は離陸したばかりの飛行機が民家に突っ込み、3人が亡くなるという悲しい事故が起こってしまいました。離陸してから1分もしないうちに墜落したということで、たぶんエンジントラブルだと思われますが、巻き添えになった民家の方々は本当にお気の毒な出来事です。
さて夏の全国高校野球の地方予選が各地で白熱化しているこの時期ですが、石川県の準決勝で凄いことが起こりました。ご存知の方もいらっしゃることと思いますが、昨年の石川県大会の決勝戦、星稜対小松大谷戦は8-0で勝っていた小松大谷が9回裏に9点を入れられ、サヨナラ負けを喫しました。
ちょっと信じられないような話で野球の怖さを感じさせられたのですが、何と今年は昨年敗れた小松大谷が0-3で星稜に負けていた9回裏、今度は4点を挙げて逆転勝ちを収めたのです。
まさかの敗戦から1年、まさに昨年のリベンジを見事に果たし、先輩たちの口惜しい思いを晴らしたのです。9回裏、先頭打者の下口主将は不思議な予感がしたそうです。「もしかしたら何かあるかもしれない。去年と同じパターンだ」と。
1年前の夏、相手の猛攻も相手主将の出塁から始まり、その前の9回表が3人で終わったのも同じだったからです。こうして下口主将の2塁打から始まった小松大谷の猛攻はあっという間に同点とし、4番西田君の犠牲フライでさよなら勝ちとなったのです。
この二人は昨年もレギュラ-だったことから、その口惜しさは今でも忘れずしっかりと胸に刻みつけているとのことです。下記のように紹介されています。1年前、決勝の翌日に選手たちは部室で黙々と掃除をした。
大差をつけてチームに慢心が漂ったことを猛省し、部室のホワイトボードにはその試合のイニングを手書きした。それは今も消えずに残る。「甘えをなくそう」。技術の向上以上に、それぞれが自分と向き合い、朝の掃除が日課となった。
「あの日のことを一日も忘れたことはない」と話す西田君。「絶対かえす」と打席に向かう。強く振り切った打球は高く、深くレフトへ上がる。決勝の犠飛となってサヨナラ勝ち。
試合後、下口君は「去年の負けがあるから今がある」と振り返り、西田君は「最後は気持ちが強いチームが勝つんだと、今日分かった」と笑った。
やはり野球は下駄を履くまで判らないとよく言われますが、そのとおりですね。そして思いの強い方が最後には優ることを知らされています。ということは絶対あきらめてはいけないということですね。
名前負けしないことです。埼玉でも春の選抜ベスト4の浦和学院が、ノ-シ-ドの県立高に準決勝で敗れるという波乱がありました。敗れた方にも油断があったかもしれませんが、それ以上に相手校の勝つという執念が優ったのではないでしょうか。この勝つという強い執念を我が母校も是非学んでもらいたいと願っています。