会長の”三行日記”
2015.01.30
ちょっと良い話118 No.2682
こんな痛快な話をFacebookで見つけたので紹介したいと思います。電車の中での出来事なのですが、カップルのうち男性の取った行動が車内の空気を一変させた、ちょっと良い話です。
世の中には、予期せぬ病で苦しむ人がたくさん居ます。日常生活に影響が出る病気で苦しむ人もたくさんおり、その人の為、またそれを支える家族の為にも、より思いやり溢れる気持ちを社会全体が持つ事が重要。
しかし、中にはそうした人に対して、心無い言葉を投げかける人も・・・電車に乗ってたカップル。少し遠目の扉から、ダウン症と思われる人とその家族らしき人が乗車します。すると仲良く話していたカップルの彼女がそちらに気付き、彼氏にポツリと、「あの人ヤバくない?」と一言。
その後すぐの事でした。彼氏が、電車内の空気を一変させる行動に移ります。それまで笑顔で話していた彼氏が、急に表情を変えます。そこには、笑顔の面影もない、憤りにも似た表情がありました。
「は?」 「いやそういう事平気で言うお前の方がヤバいから」周囲の人の視線を集めてしまう様な、割と大きな声ではっきりと、彼女に言います。「そういう女無理だから。もう話かけないで」
そう言い残し、彼女の元から離れて歩き始めます。そしてダウン症らしき人とその家族らしき人の方に近付き、「すみませんでした」と深々と頭を下げて、そのまま別の車両に移っていきました。
彼女は面食らったかの様に呆然とし、その場に立ち尽くしたまま。周囲の人もみんなその行動に驚いていたのだそうです。そこまで大事にする必要性があったのか、賛否が分かれるかもしれませんが、少なくともこの男性には、人に対して差別的な見方をする行為が許せないという信念があったのではないでしょうか。
そしてこうした勇気ある行動や想いが、もしかしたら世の中から差別や偏見といったものを失くすエネルギーになってくれるのかもしれません。
ダウン症の方だって、自分がなりたくてそうなったわけではありません。ちょっとした染色体の数が違うことにより、ダウン症を発症して生まれてきたのです。つまり体内で精子と卵子が作られるとき、この染色体異常が起きるのがほとんどで、染色体の分裂がしっかりできないことにより起こっていることです。
そして1000人に一人の確率で発症していると言いますから、まるっきり他人事ではないのです。そうした意味でも心無い言葉をかける人もまだまだいるかもしれませんが、カップルの男性のとった行動は、本当に胸のすくような意義あることだったのではないでしょうか。こうした若者の存在にまだまだ日本も捨てたものではなく、嬉しく感ずるものです。