会長の”三行日記”

2014.12.12

ピーナツ副社長 No.2661

 米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で、大韓航空の女性副社長が自社の客室乗務員の接客に激怒し、離陸直前の旅客機を滑走路から引き返すという問題が起こりました。

そもそもその発端はファーストクラス内で起こったのですが、 ある乗務員が、他のファーストクラスの乗客と同様、乗客として搭乗していた趙副社長に、「ナッツを召し上がりますか?」と聞いた後、袋に入ったまま出したことがその始まりです。

その途端、趙副社長は「サービスがなってない!!」と突然声を荒らげ、この乗務員に「飛行機からおりろ!」と命じたのです。規定では乗客の意向を聞いてからナッツ類を皿に盛って提供しなければならないということには一応なっていたといことです。

でも乗務員がマニュアル通りだと言ったことから事務長まで呼びつけられ、副社長のあまりの剣幕に事務長があたふたしていたことでその怒りが増幅していったのです。そして乗務員の代わりに今度は事務長に飛行機から降りろと大声を張り上げて、結局は飛行機を搭乗口まで引き返させたのです。

その怒鳴り声はエコノミー席まで聞こえるほどだったと言います。このため飛行機は出発時間が遅れたわけですが、250人の乗客にはその間、何も知らされなかったと言います。

お客として乗っていたとはいえ、大韓航空の内部の人間が自分たちの都合で飛行機の発着に勝手に関与するとは、もっての他のことです。それも責任者とも言える立場の人間ではお話になりません。

このことで、さすがに韓国国内でも「ピーナツ副社長(趙氏)は韓国の恥だ」などという表現で、大ブーイングの非難の声が挙がっています。また大韓航空の本社と仁川空港の出張事務所にも強制捜査に乗り出したとも聞かれます。

この趙という副社長、大韓航空を中核企業の1つとする財閥・韓進(ハンジン)グループの2世会長、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)氏の長女にあたるということです。いわば金持ちの苦労知らずの令嬢が、その能力を問わず、世襲で職に就いたようなものなのです。

手腕や評判も必ずしも良いとは言えず、鳴り物入りで始めた機内での免税品販売は、販売ノルマを課された乗務員の自腹買いが関税法違反ではとの疑惑まで報じられているほどです。また書類の束などで殴られたと証言する従業員は数えきれないほどで、周囲にも暴言を浴びせることが少なくなかったと言います。

とにかく滑走路に向かっている旅客機が搭乗ゲートに引き返すのは、機体に異常が発見された場合や乗客の安全に問題が生じた場合に限られ、客室乗務員のサービスを問題視して引き返したのは前代未聞の話です。まさに越権行為以外の何ものでもありません。全くお粗末な話で言葉もありません。

15日の月曜日は年末のお客様への挨拶回りで、一日会社を留守にするためカキコミは休ませていただきます。