会長の”三行日記”

2014.12.04

風水 No.2656

 巷の予想では自民党が断然有利で民主党などは伸び悩みと伝えられています。未だになぜこの時期に?という疑問が消えない今回の解散総選挙ですが、だからといって国民が選挙をボイコットして投票に行かなければ時の政権の思惑通りになってしまいます。

国民だけに消費税増税などの負担を押し付け、自分たちは一向に定数削減や議員報酬削減といった、まず自分の身を切ることに全然手を付けていない彼らの政治に、私たちははっきりとノ-という意思表示を示さなければいけないと考えています。

さて話題はガラッと変わりますが、風水という言葉をときどき耳にします。辞書で調べると、土地に一種の神秘力を認め、その力が人間に及ぼす吉凶禍福を説く中国古来の理論とのことです。また気の流れを物の位置で制御する思想とも呼ばれています。

新聞に風水についてこんなコラムが載っていました。香港で新たな住まいを見つけるべく街を歩いていたら、目にするほとんどの高層マンションの側面に巨大な穴がいくつも開いていることに驚いた。

現地スタッフの「あれは龍が通り抜ける穴です」という説明に、またしても仰天。とっさに映画「千と千尋の神隠し」に登場する龍がそこを通り抜けたような気がした。

風水でいう気の流れのことを龍の通り道「龍脈」とされ、香港には風水をもとに造られた面白い建物が多数ある。高層ビルの98%が風水ビルと言えるだろう。日々の暮らしにも風水はなくてはならない存在だ。

縁起の担ぎ方は日本と比べものにならないほど。香港人は生活のさまざまな機会で風水師にアドバイスを仰ぐ。私が相談した風水師は、住まいに高価な物は一つも要らないという。

寝室の場所と頭の向き、観葉植物の数と位置、生花の本数と置き場所、デスクやソファ-の向き。そして鉛の器を用意すること。水を張り、コインを沈める。気の流れを整え運気を上げていけるという。

この風水は大別すると、(1)地形読破の術である「巒頭(らんとう)」と、(2)時間によって変化する天地間の気を判断する「理気(りき)」とに別れるそうです。 (1)巒頭は、その土地の気の勢いや質を地形等の形成を目で見える有形のもので判断する方法であり、形法、形勢派、巒体派などとも呼ばれます。

一方、(2)理気は陰陽五行思想や八卦、易理(易)、方位など目に見えないもので判断する方法であり、理法、理気派、屋宅派などとも呼ばれています。こう聞くと何やら難しいものように感じますが、要は運気が上がる気の流れを見つければよいということになります。

昔から家の玄関はどちら向きがよいとか言われていたことも、こうしたことと関係がなかったわけではないものと思われます。あまりこうしたことに拘りのない自分ですが、風水などという記事に目が留まるようになったのは、やはり年老いてきたということなのでしょうか。