会長の”三行日記”

2014.10.22

気になる若者の食事 No.2636

 我が子はきちんと食事をとっているだろうか、学生など遠く離れて下宿などしている子どものことを、気に掛けている親は少なくないと思えます。そんな心配の種が彼らの食生活です。

その食生活を少しでも改善しようという取り組みが、各地の大学で行われているという記事が載っていました。全国の大学食堂ではその利用履歴を確認できる「学食パス」や、朝ご飯を食べる習慣を促す「100円朝食」といった制度が導入し始めているのです。

調査結果によると、その食生活ではきちんとした子とル-ズな子にはっきり分かれるそうです。そして学年が上がるにつれて食事内容に偏りが見られると言います。入学時は多くの子が自炊を試みるのですが、アルバイト等で忙しくなってくるとコンビニの弁当やレトルトで済まそうとしているのです。

こうしたことにより、この食生活を改善しようとする大学食堂の試みの1つが、スイカなど交通系ICカ-ドを利用した学食パスです。登録したカ-ドで学食を利用すると、食べたメニュ-や栄養価などを学生本人や親がチェックできるのです。

既に横浜国立大や新潟大など11大学で学食パスが導入されており、食事履歴が見られるサ-ビスは他大学でも多く取り入れられているそうです。これにより導入した食堂ではひじきや冷ややっこなども売れるようになり、体に良いおかずを食べようという意識も学生に芽生えているみたいです。

また100円朝食というのは、学食の朝食メニュ-を100円という手頃な価格で提供するサ-ビスですが、朝食を習慣化することで学業への集中力向上を図る狙いで、昨年12月から立命館大で始まり全国に広がったとのことです。

ある大学などおにぎり2つと豚汁のメニュ-が紹介されていましたが、確かに100円では採算は合わないことと思われます。実費は300円ぐらい掛かるとのことですが、差額は学生の父母らで構成している後援会が負担し、予定の1日150食は毎日ほぼ売り切れると言います。

余分なことですが、家内が取り組んでいる地域の食堂「ひだまり亭」でも300円のメニュ-は、なかなか価格的にも大変なものがあるようです。このように通学時間を多くとられる学生にとられ、朝食抜きとなってしまう学生にとっても良いシステムではないでしょうか。

学校に来てから朝ご飯を食べるという選択肢ができて、喜ばれているはずです。とにかく、これからの日本を背負っていく若者たちだけに、ファ-ストフ-ドのようなものでなく、栄養価の高いものをしっかりと食べ、頑強な肉体を作ってもらいたいものです。

明日は1日、私用のため会社を離れるため、カキコミは休ませていただきます。