会長の”三行日記”
2014.07.30
野球はミラクル No.2601
今朝などは先週と違って涼しい風が頬を心地よく撫でてくれていました。いつもこうなら何も言うことないのですが、まだまだ暑い夏はこれからです。さてこの炎天下の中、高校野球静岡県大会もいよいよ今日が決勝です。
静岡高と掛川西高という名門同士の対決となりました。どちらが勝っても甲子園で期待できるチ-ムとなったわけですが、昨日は今年は久しぶりに東部勢が行くかなと思っていた日大三島が準決勝で敗れてしまいました。
その前の東海大翔洋戦をテレビで見たときには、全体的に打線が爆発していて、クリ-ンアップの破壊力など、半端ではないと思っていたほどです。それが昨日の掛川西戦では意外の完封負けです。前の試合で打ち過ぎたのかもしれませんが、打撃は水ものと言われているとおり、当てにはならないものです。
一方、久しぶりの大型チ-ムだと聞いていた我が母校は予想に反して2回戦で敗れ去ってしまいました。クジ運は決して悪くなく、うまくいけば久しぶりのベスト8も期待できるかなと楽しみにしていたのですが、あえなく早々と散ってしまったのです。
やはり1回戦の試合を少し引きずってしまったのでしょうか。観戦した雨中での試合の1回戦、対池新田戦、5回まで5-0と一方的にリ-ドし、これはうまくいけばコ-ルドもあるかも思っていた矢先、7回から1点ずつ得点され9回表、5-3でなおも2死2,3塁のピンチ、一打出れば同点という試合だったのです。
辛うじて三振でゲ-ムセットでしたが、何となく冷や冷やものの勝利だったのです。こうした試合もきっちり勝っておかなければいけないような気がします。でも後の祭りのようなものですが、エ-スが2年生で残るだけに秋に期待したいものです。
そんな中、石川県の決勝でどえらいことが起こっていました。9回まで0-8とリ-ドされ、敗色濃厚だった星稜高が9回裏に9点を挙げ逆転サヨナラ勝ちをしたのです。この試合、9回までに星稜はヒットがたった2本、ですからほとんど勝つ可能性を絶たれていたのです。
これだから野球はミラクルと言われるのです。もしこれがサッカ-だったらどうでしょう。土壇場で8点差を逆転したくても時間に阻まれることでしょう。これがサッカ-にはない野球の醍醐味なのです。
それにしても敗れた小松大谷高も気の毒です。ほとんど十中八九、手にかけていたのが、スルスルとその手から滑り落ちてしまったのです。この話題を載せていた天声人語にはこう書かれていました。
「勝つことで得たものと 敗れることで得たものと 秤(はかり)にかけて重さを比べれば やがて同じ目盛になる」参加3900校のうち、負けを知らずに済むのがたった1校です。ゆえにその負けをいかに今後の人生に前向きに繋げていけるかです。球児たちに改めてあきらめてはいけないことを学ばせていただきました。