会長の”三行日記”
2014.06.20
決定力 No.2585
対ギリシャ戦は惜しくも引き分けに終わってしまいました。コ-トジボワ-ル戦とはうって変わり、こちらのボ-ル支配率が断然上回っていた試合でしたが、ついに得点を挙げれないまま終わってしまったのです。
やはり、ここぞという場面での決定力の違いではないでしょうか。今回のW杯でのいろいろな国の戦い方を眺めていると、特に強くそのことを感じています。今日の試合を観ていても、確かに決定的な場面であってもシュ-トを放つ体勢は必ずしも良い状況とは言えません。
大久保、内田両選手がゴ-ルに向かい飛び込んでいき、シュ-トを放った場面にしてもそんなに簡単な場面ではありませんでした。でもそうした難しい局面でも他の国のエ-スと呼ばれる人たちは、外さず見事に決めているのです。
千載一遇のようなチャンスに、それを外してしまえば自分には二度と訪れることがないかのように、必ず生かしているのです。ああ惜しかったではない、そのへんの違いは言葉以上に大きなものではないでしょうか。
素人の私には専門的なことはよくわかりませんが、ゴ-ル前の一瞬を争う時のトラップの違いもあるかもしれません。間髪入れずボレ-気味に放つものと、二、三回ボ-ルに触っているのでは相手に防がれる度合も違ってくというものです。それと必ず決めることができる、運動能力と技術的な違いがあるのかもしれません。
まあそんなわけで惜しくも引き分けて、残すコロンビア戦に絶対勝たなければいけない状況に追い込まれてしまいました。勝ってもその前に戦うコ-トジボワ-ル-ギリシャ戦で、前者が勝ってしまえばジ・エンドです。
それだけに自力だけではグル-プリ-グ突破が無理となりましたが、最後の力を振り絞って何とか一矢を報いて欲しいものです。ところでこの試合、先発を外れた香川選手の背負う10番という背番号に、嫌なジンクスがあると聞きました。
「背番号10番の選手が先発すると、日本はグループリーグを突破できない」というものです。でもだからと言って先発を外れたわけではないでしょうが、エ-ス・香川選手には何かいつもと違ったものを少し感じているものです。
過去の大会を振り返ってみても、1998年フランス大会では名波浩、2006年では中村俊輔の各選手が背番号10を背負い3試合に先発したのですが、いずれもGL敗退となりました。
また一方、GL突破した2002年と2010年の背番号10は、中山雅史と中村俊輔の両選手です。この大会で彼らは一度も先発しなかったのです。ですからちょっと気になる話なのです。
そうした嫌なジンクスを突き破れそうな展開にはなっていませんが、何とか払拭してもらい、今までとはまた違った日本を是非、見せて欲しいものです。今度は25日の朝5時ですか、しっかりと最後までテレビの前で応援したいと思います。