会長の”三行日記”

2014.06.13

ボッチ席 No.2580

 ボッチ席という言葉を聞いて果たして何だろうと思いましたが、孤独を愛する一人ぼっちの席のことを言うみたいです。このボッチ席が大学生の間で増えているとのことです。以下このような記述が紹介されています。

全国の大学の食堂で、テーブルをついたてで仕切るなどした「1人用席」を設ける動きが広がっている。相席を嫌がる学生が増え、「1人でも周囲の目を気にせず食事をしたい」という声に応えたもので、「独りぼっち」を意味する「ぼっち席」と呼ばれ定着している。

1人でラーメンをすする男子学生や、スマートフォンを見ながらお握りを食べる女子学生。東京都豊島区の学習院大の食堂では昼休み、高さ約40センチのアクリル板で中央を仕切ったテーブルが次々に埋まった。向かいの人の視線が遮られ、「ここなら1人でも落ち着く」と文学部1年の男子学生(19)は話す。

同大では今年4月、学食の改修に伴い、約470席のうち100席を「1人用席」と位置づけた。1人で利用する学生が増えたためで、テーブルを仕切った40席に加え、窓際のカウンター席や、向かい側と視線が合わないよう工夫された三角形のテーブル席も設けた。

テーブルを仕切った1人用席は、12年に京都大の学食に登場。学生が「ぼっち席」と呼ぶようになった。「ぼっち」は若者言葉で、友人がおらず孤独な状態を指すほか、集団と一定の距離を置くという意味でも使われる。

従来のテーブル席は学生が相席を避け、混雑時も空席が目立っていた。「1人用席の導入で、席の利用が効率的になった」と同大生協。国際文化学部3年の男子学生(21)は「手早く食事ができて便利。テーブル席にグループや知らない人がいると気兼ねして座りにくい」と歓迎する。

大東文化大も昨夏、埼玉県東松山市にあるキャンパスの学食(約370席)に、仕切り付きの72席を設置。福井大でも昨年、同様に1人用の64席を設けた。 大学生協が加盟する事業連合によると、改修時に1人用席を設ける学食が増えているが、「対話や交流が学生生活の基本だ」と、増設に反対する教員もいるという。

何かちょっと考えられないような話です。大勢でワイワイと賑やかに食事をした方が、食べるものもおいしいというものです。でもこれが今の時代を反映しているというものでしょうか。歩くときはスマホとにらめっこで、食事はついたてで囲われて一人ぼっちですか。

とても寂しい話に思えます。これでは社会人になったらどうするのでしょうか。全然見ず知らずの人とも交流し、まして客筋に当たる人なら、気まずい雰囲気をこちらが和らげる気遣いを見せなければなりません。

そんなとき気まずいなんては、とても言っていられないものです。まあ、ときにはそうした煩わしい場所から逃れ、一人でのんびりと過ごしたいと思うこともあるかもしれませんが、四六時中、そうしたものを避けていては人間関係まで損なわれるというものです。

世の中にうつ病などが増えているのはこのためかもしれません。とにかく大いにいろいろな人と接し、良いところを吸収しながら自分を磨かなければなりません。自分は外でお酒を飲むときでも、一人ぼっちではとても耐えられないものです。何か学校側も学生に迎合しているように感じています。