会長の”三行日記”
2014.06.06
世直し大臣 No.2576
女優のキムラ緑子さんと言ってもよく分からないかもしれませんが、先のNHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」に、イジワルな姑役で出演していた人と言えばお分かりになるかもしれません。
そのキムラ緑子さんが「世直し大臣」と呼ばれるほど、曲がったことや間違ったことが嫌いで、所構わず誰にでも注意するという一面が別のテレビ番組で明かされたと聞きました。
ドラマでは弟・悠太郎(東出昌大)の嫁・め以子(杏)をいじめまくる和枝役を好演していたわけですが、やはりご本人そのものはキッチリとした性格なのでしょう。こんなエピソ-ドが紹介されていました。
新幹線の中での話、携帯電話で話す隣の男性に向かって「ケータイは消した方がいいですよ、新幹線の中では」と注意したそうです。そしたら言われた男性が言い返してきて、言い合いになったのですが最終的には仲良くなり、下車駅まで話し込んだと言います。
また車内ですごい咳をしている人が後部座席におり、「インフルエンザかも」という話をしていて、こんなことも語っていました。「嫌でしょー。その時は持ってなかったですけど、私、新幹線乗る時はいっぱいマスク持ってて、配るんです。みんなに。『(マスク)してください』って。顔覚えられてる人もいると思う」。
それからこんな話もあります。「ケータイを(癖で)カチャカチャ(開けたり閉じたり)やってる人いるでしょ。音うるさいでしょ。だから『カチャカチャ音が気になります!』って大声で言うんです。もう、新幹線、シ~ン、ってなりますね」。
また新幹線だけでなく、日課としている朝の散歩でも世直し大臣ぶりは健在です。「(公園とか行くと)ヨーグルトとか食べてる人がいて。それをベンチの横に置いたりして、片付けなさそうな人やったら、『片付けた方がいいと思います!』って言おうと思って、ずっとその横で運動するフリして(注意するタイミングを待ってます)」と笑いながら語っていました。
ご本人は割と融通がきかず、間違ったことが気になってしまう性格だと、自身のことを分析しているようですが、正義感が強く言わなければ気が済まないのでしょう。ですからドラマの役の上では嫌われ役だったのですが、素顔は本当に良い人ではないでしょうか。
でも役作りがうまい人ほど、こうした嫌われ役をやるとそのイメ-ジが定着されて損するものですね。ドラマでよく悪役ばかりやる人と同様です。しかしながら、こういった人たちがやはりドラマを支えているとも言えるわけです。ですから主役だけでは成り立たず、自分たちの人生同様、周囲の人たちに常に感謝の気持ちを持たなければいけませんね。