会長の”三行日記”
2014.06.02
中同協役員研修会より No.2572
富山での中小企業家同友会全国協議会(以下中同協)役員研修会に参加してきました。赤石前会長、鋤柄会長、広浜幹事長というビッグ3の講師によるものだけに、多くの学びがあった2日間ですが、自分なりにその学びを整理したいと思います。
まず鋤柄会長からの基調報告です。そのテ-マは役員の役割は何かというリ-ダ-の使命についてです。鋤柄さんの会社・(株)エステムは水処理プラント関係の会社です。
正確な創業者ではない氏は創業6か月目に参画し、当時の年商300万円から100倍やろうという志を立て、8年目に達成しました。名古屋中心で半径100㎞以内はいつでも対応、細かい仕事をやれ、お客様は多い方がよいという方針で進みました。
そしてその1社は10%以下、無理難題を言うお客にはついていってはいけないと言います。現在は会長職に就いていますが、社内的に賞は個人に与えずチ-ムに与えるとのことです。
チ-ムの和を重んじているからだと思いますが、他に負けたときに口惜しがるところは必ず次回挽回すると言います。全社的にはその方が効果が上がるからではないでしょうか。
同友会においては最近、文字化が進んでいるが、文字情報の欠点は文字には言い表せない、何とも言えない言葉の意味深さを持たないことにあると指摘しています。やはり人間らしさが薄れるということにあるのでしょうか。
そして99.7%の中小企業が地域に根ざして社員を雇い、納税もできる環境作りに努める憲章運動の推進については、地元選出議員とも強いコンタクトが必要と指摘します。
また同友会ほど経営者がこんなに謙虚に学ぶ会は他にないものとしながら、先輩が後輩を教える仕組みとしてリ-ダ-の役目に触れていました。真のリ-ダ-シップをどう発揮するか、以下の4点を挙げていました。
① 経営者の生活習慣病を直す。時間の公私混同を持たないことです。② 常に経営者とし自己革新をする。総合的な能力を養うことです。③ 同友会と自社の経営は不離一体である。④ 同友会理念の実践者として会活動の先頭に立ち、語りべとなる。
そしてそのリ-ダ-は同友会が育てていき、役員になると自分の知らなかった能力が発揮されると言います。とにかく経営者の責任は経営を維持し発展させることで、学んだことをいかに実践するかが私たちに問われています。
その他、赤石さんと広浜幹事長の基調報告の内容については後日、また触れさせていただきます。