会長の”三行日記”

2014.05.29

ちょっとおかしい巨人 No.2571

 プロ野球は開幕後2か月が過ぎ、今はセ・パ交流戦の真っ盛りです。相変わらずパリ-グ有利の傾向にあるようですが、そんな中にあってちょっと気になるのが巨人です。

昨日も昨年の覇者・楽天に完封負けを喫していました。日本シリ-ズの再現とも言われた試合でしたので、巨人がどういったリベンジを図るのか、興味深いところだったのですが、あっさりと負けてしまいました。

勝利投手はマ-君なきあとのエ-スを任されたとも言える楽天・則本投手です。巨人はこの投手に9回まで二塁すら踏めず、為す術もない攻撃で、散々だったのです。この試合、星野監督が何か長期に亘るような話も聞いているのですが、腰痛のため戦線離脱していたのです。

にもかかわらず、元気のなかったのはむしろ巨人の方です。気になるのは打線が固定していないことです。昨日の試合も1番中井、2番井畑、6番阿部、7番村田、8番高橋、9番長野選手という、どれも開幕戦とは全く違ったオ-ダ-なのです。

このことが今の巨人を象徴しているように見えるものですが、大物外人として入った、キュ-バからの日本移籍選手第1号となる、セペダという選手の存在が少なからず影響を及ぼしているように思えます。

当初、アンダ-ソンの故障ということがあったとしても、来日して3日目にいきなり4番左翼で起用したことはチ-ム内にも大きな衝撃をもたらしたようです。それまで監督の口からは実力至上主義という言葉がいつも出ていました。

それゆえに調子が悪いとみれば、主将の4番、阿部や坂本選手でさえスタメンから外していたのです。ですから名前は知られていてもまだ調子が良いのか悪いのか判らない段階で、いきなりのこの起用は今までの方針にも反していたのです。

そして悪いことにこの選手が打撃でも未だに結果が出ておらず、守備の面でも足を引っ張っている始末です。その左翼の守備はラミレス、ペタジ-ニ級とも言われているほどなのです。

これでは躓いても仕方がないのではないでしょうか。そもそも戦力に十分恵まれている巨人が、なぜそのような選手を採るのか大きな疑問を抱きます。今まで生え抜きで頑張ってきた選手に与える影響が少ないからです。

結果をだし、頭を出そう出そうと思っていた生え抜きが、次から次へこれでもかといった、他球団からの引っ張りや名のある選手の獲得を繰り返していたことにはどうなるものでしょうか。モチベ-ションの下がること間違いありません。

そのような結果、広島のように生きのよい、生え抜きの若手が育たないのです。企業でも人を動かすのはまずやる気と言われるように、プロ野球の世界でも同じではないでしょうか。4番バッタ-並びに名選手ばかり集めても、決して勝てるわけではありません。

昨日は出張仕事延長のため、カキコミができませんでした。また明日はモノレ-ル残工事のため、再度出張しますのでカキコミは休ませていただきます。