会長の”三行日記”

2014.02.28

ちょっと良い話112 No.2532

 お陰様で昨日の試運転はほぼ当初の思い描いていたとおりの結果が出ました。実は新しい試みなのですがバッテリー式のモノレールを初めて手掛けたのです。

バッテリー式ですからもちろん直流の電動機です。そのコントローラが日本にはあまりなく、米国製を使用したことから少し不安なところが正直あったのですが、何とかうまくいきました。またこの新しい試みについては、機会を見つけて紹介させていただきます。

さて自分たちがこんなに苦労していても、やはり愛する我が日本民族なのですね。こんな嬉しい話が投稿されていましたので紹介させていただきます。「飯館村民の配ったおにぎり」という美談です。

記録的な大雪は私のふるさと、福島県も襲った。福島市で国道に立ち往生したトラックや乗用車が行き場を失い、ドライバーは食べるものもなく途方に暮れた。

福島県在住の友人が便りで、「沿道の仮設住宅に暮らす飯舘村民が炊きたてのおにぎりを差し入れた」と知らせてくれた。持病のため運転席で意識を失いかけていた人が、それで命拾いしたという。

福島第一原発事故による避難が続く村民たち。友人は「村民たちは『国内外からさまざまな支援を受けてきたので、小さな恩返しです』と謙虚です」と書いていた。

東日本大震災の時、被災者の規律正しい振る舞いは世界から称賛された。今回の大雪被害でも、日本人の助け合いの精神が発揮された。

私の亡父は飯舘村の高校で長年教鞭(きょうべん)をとったが、「村は日本一自然にあふれ、人情が厚い」と言っていた。村民が一日も早く戻れればよいが、と思っている。

村民は不自由な仮設住宅暮らしで、どちらかと言えば自分のことで精一杯のはずです。でも困っている人を見たらやはり放っておけないのでしょう。そのうえ、自分たちが受けた支援へのせめてもの恩返しとまで言っています。

これが袖すりあうも他生の縁という、日本人ならではのよいところなのでしょう。嬉しい話です。先に触れた山崎製パンの運転手といい、この飯館村の親切など、この国に生まれて本当に良かったと嬉しく思うものです。