会長の”三行日記”
2014.02.12
明と暗 No.2526
昨日までの2日間、お陰さまで無事工事は終了いたしました。でも今日を除く今週、他の日は企業見学研修、営業挨拶、工事試運転等でいずれも会社を留守にしてしまいます。2月はよく暇な月だとも言われていますが、そんなことはなくこのように追いかけられているのは嬉しいことです。
さて連日行われているソチ五輪で、今朝は明と暗がはっきり分かれてしまいました。日本期待の女子ジャンプとスノ-ボ-ド男子ハ-フパイプ決勝が日本時間の午前2時から放映されると聞き、それならいっそのこと、早く寝て早く起きようと思い、昨夜は9時過ぎに床に着きました。
そして目覚ましの音に促され、慌ててテレビをつけたところ、ちょうど女子ジャンプがこれから開始されるところでした。先頭の競技者は高梨沙羅選手のライバルとも言われた、あのサラ・ヘンドリクセンです。
なぜこの選手がトップバッタ-なのかと不思議に思ったのですが、今シ-ズンはケガの影響でワ-ルドカップに一度も出ていないと聞き、それならと納得しました。従って我らの沙羅ちゃんは、そんなわけで総合第1位ですから最終の30番目になるわけです。
こうして1回目の最終ジャンプとなった沙羅ちゃん、結果は100mを飛びまずまずの第3位です。解説の原田さんが言われていたように、かえって1回目トップで2回目を迎えるより、後ろから3番目の方が飛びやすいという言葉に安心して、BSで放送していたハ-フパイプの方にチャンネルを切り替えました。
画面にいきなり出てきたのは1回目の結果表示です。それによると日本の平野歩夢くんが唯一90点台の得点でトップに立っているのです。これは面白いとばかりに画面に釘付けになっていると、2回目スイスのユーリ・ポドラドチコフという選手が94.75という高得点を挙げてトップに躍り出たのです。
それでも日本の平野、平岡両選手の滑りはまだこれからだけに期待の持てるものです。こうして迎えた両選手、滑りは二人ともほぼ完璧だったのではないでしょうか。個人的にはスイスの選手より平野くんの方が跳びは高いし、得点は上回るのではないかと思われたのですが、それは審判の採点競技ゆえ仕方ないかもしれません。
でもほぼ遜色ないと思われた得点は平野選手が93.5、平岡選手92.25と、文句なしの高得点です。そしてこの後、最後に滑った、今大会NO.1と呼ばれた、アメリカのショ-ンホワイト選手はこれに及ばず、二人は銀、銅メダルの獲得となったのです。
気をよくしてまたチャンネルをジャンプに方に戻すと、もう既に2回目が始まっていました。1回目はそんなによくなかった日本の伊藤有希さんが、2回目に100mを超える見事なジャンプを見せたのです。これは沙羅ちゃんにとっても良い傾向だと信じ、今か今かとその出番を待ちました。
こうして28番目にやっと出てきた沙羅ちゃん、2回目のジャンプは本人も満足のいくものではなかったみたいです。2本ともジャンプでは不利な追い風という不運もあったかもしれず、結果は予想外の4位でした。でもそれよりもやはり、いつもの彼女ではありませんでした。
これが五輪で勝つということの怖さなのでしょう。思い通りの伸び伸びとした滑りを見せたハ-フパイプの二人に比べ、沙羅ちゃんには大本命としての、絶対勝たなければいけないというものがいつもの自分を変えていたのではないでしょうか。残念な結果に終わりましたが、捲土重来、この口惜しさを次期五輪に是非ぶつけてもらいたいものです。