会長の”三行日記”
2014.01.28
農薬混入事件 No.2518
日曜日、そして昨日の月曜日と2日間、別々のお客様だったのですが出張工事で出掛けていました。どちらも新しいお客様で、今後に繋がっていけることを期待しています。このように社内製作や現地での出張工事と、いろいろとお引き合いが増えていて忙しくなっており、とても有難く思っている昨今です。
さて、昨年からいろいろと騒がれていた、例の冷凍食品への農薬混入事件の容疑者が逮捕されました。やはり工場内部の従業員の仕業だったみたいです。容疑者は49歳の契約社員ということですが、テレビなどの映像を眺めると、ちょっと49歳にしては老けているように見えました。
このアクリフ-ズという会社、2年前に容疑者のような契約社員の賃金体系の見直しを行ったとのことですが、ボ-ナスなどが半分や1/3に減ったことでだいぶ不満が溜まっていたようです。
でもだからと言って、不特定多数の人を巻き添えにする食品への異物混入など、全く弁解の余地がない言語道断の話です。そんなことをすればどんなことになるか、判りそうなものです。会社が憎くても何の罪もない人々まで巻き込んでしまっては、本末転倒というものです。
しかしながらこの会社の方も、こうした生産管理がだいぶ、ずさんだったようです。工場関係者の一人は「昼休みとか、ご飯休憩のときに結構、つまみ食いとか、不特定多数の人が来ます。セキュリティーなんて、もう、すごく甘い、甘い」と話しています。
また工場内の移動に関しても制限などはなく、ほかの商品の製造ラインでのつまみ食いなどが日常的に行われ、容疑者もその1人だったと言われています。そして全ての商品が流れてくる包装室も、製造ラインからの出入りが自由だったそうです。
まあ、こうしたことも中小企業については当たり前かもしれませんが、仮にも全国的な食品販売を手掛ける企業にとっては考えなければいけない管理体制ではないでしょうか。
とにかく、事件を起こしたこの会社の実態はよく解りませんが、よく企業は人なりと言われているとおり、火のないところには煙は立たないものです。会社風土として人間尊重の経営が生かされているのかどうかは、大きな問題でもあるわけです。