会長の”三行日記”
2013.12.05
謝罪の記者会見 No.2498
食材偽装に始まり、金融機関の暴力団への融資、また保冷装置や保冷材での依頼物資にもかかわらず、使用しないで届ける宅配業者など、連日、謝罪の記者会見が相次いでいる昨今ですが、二人の喋りのプロに対してもお詫びの記者会見の評判がよくないとの記事が載っていました。
一人は名古屋国税局から8000万円の申告漏れを指摘された坂東英二さんです。税に無知だったと頭を下げた坂東さんでしたが、その指摘に対しては、植毛にかかった費用が経費で落ちると思ったが認められなかったという釈明でした。
また指摘されたのが昨年暮れでしたので1年近く経ってからの会見です。そして最後に「いま一度お仕事をさせて頂くチャンスを下さい」と締めて会場を去ったそうです。
そしてもう一人は次男が窃盗未遂の疑いで逮捕されたことで、番組キャスタ-を降板したみのもんたさんです。番組を降板した背景にはバッシングがあり、「やめなければ収まらない風潮に感じた。人品骨柄までたたかれるとは思っていなかった」と語っています。
また残って活動を続けているラジオ番組の中で、亡くなった島倉千代子さんの葬儀を、自分のカムバックにふさわしい舞台だと発言して、批判が相次いだと言われています。
この二人の会見に対して記事では次のように指摘しています。坂東さんの場合、謝罪より仕事の再開をアピ-ルしたい場だったように感じたといい、みのさんについては、社会人の息子の責任を親が取るのはナンセンスとしても、息子への愛情が感じられず、自分のことばかり話していたのが世論の反発を招いたのではないかと言っています。
私たちが考えても、植毛に8000万円もの経費がかかるというのもおかしなものです。やはり言い訳にしか聞こえません。また釈明がいかんせん遅すぎるわけで、時機を逸した謝罪とも言えるのではないでしょうか。
またみのさんについても、息子に足を引っ張られて気の毒には思いますが、息子をそこまで育てたのはやはり親であり、親の責任は小さなものではないはずです。まして今までの番組の中で、そうした類の問題に対しては鋭い舌鋒を奮っていたみのさんだけに、はね返りは小さくないものと思われます。
記事の最後に、「謝罪とは今後の要求を一切しない、希望を口にしないこと」であり、「復帰は声がかかったときに初めて言うことで、二人とも謝り方として失敗」とまとめていました。ということからも、二人ともその復帰はまだまだ先のように感じます。
とにかくお詫びで頭を下げることがいやに多く感ずる昨今です。昔からよく言われる「謝って済めば警察は要らない」という言葉を思い出したものです。