会長の”三行日記”

2013.12.03

高速道路ETC割引 No.2496

 来年の4月から高速道路のETC割引が変更になるみたいです。この度、NEXCO東日本、中日本、西日本の高速道路3社は、来年の4月から実施される高速道路の割引案を国土交通省に提出しました。

それによると、今まで深夜割引として午前0時から4時までの間、5割引だったのが3割引、また休日割引として地方では休日が終日、5割引だったのが3割引となるそうです。またこの休日割引も都市部では今まで3割引だったのが、夜間の時間帯を除き廃止になるとのことです。

その他、地方の平日に適用されていた3割引が廃止となり、平日の通勤割引として朝の6時~9時、また夕方の5時~8時の時間帯に適用されていた5割引が、その対象を1か月に複数回利用する人に限定されるそうです。

これは本来の通勤という意味合いからすればその通りなのですが、私たちみたいに仕事で県外もしくは高速道路を利用して出掛けることの多い人間にとっては、影響は少なくないものです。

お客様との打ち合わせにしたって、これに合わせ9時頃の時間帯でお願いしていたほどです。また平日のそれ以外の時間帯でも、ETCを使えば3割引で済んでいたのが廃止になるというのも残念です。

この改正案はそもそもどこから来たのかというと、あのリ-マンショック後の2008年度に緊急経済対策として、当時の自民党政権が3兆円の予算をつけたため割引が適用となりましたが、今年度でその予算が底をついてしまうことからです。

ですからそうしたことを考えれば仕方がないようにも思えますが、今までその恩恵を少なからず受けていた身としては、とても残念に感じます。それから来年4月と言えば、消費税も5%から8%に上がる時期でもあります。

政府はそれを鑑み、本来は今年度で終了となる割引制度を更に1年間延長する措置として調整したようですが、できれば2004年度終了後に全く廃止になることのないよう考えてもらいたいものです。

思い出してみると、子どもの大学が3人とも大阪だった関係で、何年か前までは引っ越しとか何かある度に大阪まで行く際、よくこの深夜割引を利用したものです。沼津から大阪・枚方まで確か9000円以上掛かるところがその半額で行けるからです。

このため家を出るときはいつも大変でした。沼津ICを5分でもよいから午前4時前に抜けようと、必死だったのが懐かしく思い出されます。何しろ割引してもらった額で、ちょっとした飲食ができるわけです。こうした庶民のささやかな楽しみを奪わないためにも、ETC割引制度は廃止することなく是非存続してもらいたいものです。