会長の”三行日記”

2013.11.08

素敵なバスガイド No.2482

嬉しい悲鳴なのですが、ここのところ業務多忙で、なかなか落ち着いてこのカキコミができなくなっています。納期のない仕事が多いわけですが、それがニッチの部分として私たちが生かされる分野だと肝に命じています。昨日と一昨日、カキコミができず失礼致しました。 

鹿児島への小旅行から戻ってから、早2週間が経とうとしています。以前にも触れたかもしれませんが、隣近所の気の合う夫婦、5組10人での旅です。毎月奥様たちが積み立てをしていて、そのお金が貯まると3年に1度、どこかしらに旅行するというものです。

毎月1万円ぐらいの積み立てでも3年経つと馬鹿になりません。ですから比較的リッチな余裕のある旅行が組めるのです。この行き先を決める時から、何だかんだとメンバ-が集まるわけですが、顔を会わせるのが皆、楽しみにしているようです。

そんなわけで今年は2泊3日の鹿児島への旅に決まったわけですが、ちょうど台風27号と28号がこちらに向かっているときと重なり、いろいろと気を揉み、行く前から毎日、天気予報とにらめっこの状態でした。

でも誰の心掛けが良かったのか、台風がうまく逸れてくれ、往きに降りた宮崎空港は雨だったのですが、青島グランホテルでの昼食後、鵜戸神宮あたりはパスして一路鹿児島に向かいました。そして鹿児島市内に入ったときはもう雨がすっかり上がったのです。

こうして2日目、3日目と絶好のお天気に恵まれたわけですが、何と言ってもこの旅を満喫できたのは南国交通観光の素敵なバスガイドさんのお陰とも言えます。私たち一行はたった10人のツア-なのですが、現地での観光は本当に贅沢とも言える、大型バスに匹敵するような30人ぐらいのバスを貸切り、ガイドさんまでついていたのです。

まだ若くて可愛らしいガイドさんだったのですが、たった3日間といえども、少しでも私たちに旅を楽しんで頂こう、またご当地・鹿児島を好きになって帰ってもらおうとの心配りに溢れていました。特にはまた別の機会に、この地のことを触れたいと思いますが、胸に迫るものがあった知覧を見学後、車中でこの特攻兵士にまつわる話を聞かせていただきました。

それぞれの遺書まで詳細に聞かせてくれたことから、私はてっきり何かを読みながら話をしているものと思っていました。でも顔を上げてガイドさんを眺めると、手にしているものは何もありません。そう、すべて頭の中に入っていて、それを引き出してくれているのです。さすがプロの仕事だと感じたものです。

私はこちらに戻ってからもこの旅が楽しくて忘れられないものになったことから、このガイドさんにお礼の手紙を出したほどです。単純な私のことですから、お陰で鹿児島がとても好きになりました。食べ物はどれもおいしかったし、触れ合う人たちの温かさみたいなものを感じられたからです。

このように一期一会の出会いになるかもしれませんが、触れ合う人たちの印象がよいとその土地まで好きになるものです。私が手紙を書いたのは、そうした職業意識がどんどん乏しくなっている現在、いつまでもその良きものを忘れず、誇りを持ってその職に努めてもらいたいと願ったからです。良き思い出を持って帰ってくることができ、改めて人との出会いの素晴らしさを感じています。