会長の”三行日記”
2013.10.17
ネット検索について No.2476
ネットビジネスにおいて、検索にいかに自社のサイトが引っ掛かるかが売上げに直結するそうです。その利用者は通常、最初の2ペ-ジぐらいしか見ないとも言われています。
このためSEOと言って、サイトが検索結果で上位に表示されるよう、その作り方などを専門業者に依頼しているところも少なくありません。中には無理やりその順位を高めようと、無料ブログなどにこのサイトのリンクを数千件貼り付けていることもあります。
検索順位が高まるには、1つには他サイトにどれだけリンクされているかで重要度を判断する傾向があると言われています。これを狙っているからですが、上記のことは本来のネット来場者がどれだけ見ているかという、本来の趣旨からは外れていることになります。
またペ-ジ数が多いサイトも上位に表示されやすいという傾向があるそうです。これにより他サイトの内容を自動的にコピ-したり、無意味な記事を大量に載せたりする不正な行為を生むことになります。
このため検索最大手のグーグルはこうした手法の行過ぎたサイトの摘発に乗り出したのです。この結果、今まで検索の上位に引っ掛かっていた業者が突然、圏外になるという事態が生じたのです。過剰なSEO対策が施されていたからです。
慌てたのは圏外に追いやられた業者です。コンサルを通して調べてみたところ、グーグルからこんな警告がきていたのです。「ガイドラインに違反した手法が使用されている。」そして無意味なリンクを削除し、グーグルに再審査を依頼したところ、1ヵ月後には以前の順位に戻ったと言います。
グーグルは世界の検索市場の2/3のシェアを誇り、日本国内でもヤフージャパンに次いで40%台で2位ですが、ヤフージャパンはグーグルの検索技術を採用していることから、実質シェアは断然のトップです。
ですからSEO対策とは、まさにこのグーグル対策そのものなのです。グーグルの言っている、「情報制度を高めるためには絶えず改善し、価値の低い検索結果を表示すれば検索サイトとして選ばれなくなる」ということは至極、当然のことでもあるわけです。
やはり自作自演の不正をしていては長続きはしないものです。本来のあらゆる人が見に行きたくなるようなサイト作りを心がけるべきで、企業としてもそうした付加価値を少しでも高める努力が必要になってくるものです。