会長の”三行日記”
2013.10.15
中高年の体力 No.2474
お天気に恵まれた3連休も終わりました。昨日は体育の日、日本各地で様々なイベントが催され、日本の五輪メダリストたちもいろいろな形で一般の方々と関わったようです。7年後に東京五輪を控えるだけに、大いに国民のスポ-ツへの意識啓発に繋がったのではないでしょうか。
私たちも連休の初日、中小企業家同友会の静岡4支部対抗のソフトボ-ル大会が開催され、汗を流してきました。今年は幹事が富士宮支部だったお陰で、富士宮の北山にあるソフトボ-ル専用球場を使わせていただきました。
ここはかつて女子のソフトボ-ル世界選手権大会が行われた会場だけあって、やはりプレ-するのには気持ちがよいものです。バックスクリ-ンには電光掲示板まであって、自分の名前が載ったオーダ-表に、出場者はさぞかし気分が良かったのではないでしょうか。
さて、そんな休日を過ごしたわけですが、スポーツの秋、新聞に70代の体力がここ12年で5歳ほど若返ったと載っていました。高齢者の体力の向上ぶりが示されたのですが、健康への意識が高まり、スポ-ツクラブなどで定期的に運動する人が増えたためだと言われています。
小中高校生の運動能力がほとんどの項目で、横ばいか低水準だったのに比べ、70~74歳、75~79歳の方々は各項目とも過去最高の記録を更新したといいます。こうした高齢者に関しては大変喜ばしいことなのですが、全体を眺めた場合、果たしてこれからの時代は?とちょっと考えさせられてしまいます。
現在65歳でフルマラソンにも挑戦し、元気いっぱいの女優・丘みつ子さんがこんなことを言われていました。「自分たちが今の子どもと大きく違うのは外遊びをして育ったことです。兄二人と木登りや川遊びに夢中だった私は、近所で女タ-ザンと呼ばれていました。
しっかり食べてぐっすり眠る習慣は、こうした自然に培われたものです。」そして東京五輪で強烈な印象を受け、時代は高度成長期、マラソンのアベベ選手に驚き、王・長嶋選手にあこがれ、努力をすればきっと夢はかなえられると感じたと言います。
こうして30歳でランニングを始め、走りきった達成感や、仕事を忘れ、同じ空間を共にした仲間と通じ合う感覚は、他では得られないと言いきっています。また最近ではスポ-ツでおしゃれを楽しめるようになったのも嬉しいそうです。
最後にこう述べていたことが高齢者の若返りの理由ではないでしょうか。「私たちの年代に共通しているのは、年をとっても人の迷惑になりたくないと考えること。子ども世代が経済的に不安定だからこそ、健康第一と、プラス思考で頑張ろうとするんでしょうね」
まさにそのとおりです。趣味で普段やり続けているシニアのソフトボ-ルでも、全く同じ現象が見られます。80歳に手が届くような年代になっても、驚くほど元気な選手が少なくありません。それだけにこの流れをもっと若い人たちにも引き継ぎたいところですが、果たしてその願いは届くのでしょうか。7年後の東京五輪をかつての私たち同様、大きなきっかけにしてもらいたいものです。