会長の”三行日記”
2013.08.07
母校同窓会より No.2443
8月3日の土曜日、沼津リバ-サイドホテルで香陵同窓会総会が開かれました。これは毎年開かれている母校の全体同窓会なのですが、今年は何と530人もの人たちが集まったと言われていました。
もちろん過去最高の人数なのですが、沼津東急ホテルから引き継いだリバ-サイドホテルも、その準備でてんてこ舞いだったようです。何しろ懇親会が開かれる4階の会場は、直前まで結婚式の披露宴が開かれていて、一番広いこの会場でも470~480人がキャパと言われていたからです。
ですから全員着席形式の丸テ-ブルの幾つかは、会場の外側にはみ出すほどの盛況を見せていました。総会終了後、この懇親会に先駆けて行われたのが恒例となっている記念講演です。
主にはこの講師を著名な卒業生にお願いしているわけですが、今年は日本におけるモンゴル帝国史研究の第一人者と言われている、京都大学文学研究科教授の杉山正明氏が講師です。私は知らなかったのですが、この人、以前に燦々ぬまづ大使をも務めたことのある、なかなかの人らしいのです。
ですがお話を聴く前は、正直、学者が喋る話ではそんなに面白くないだろうと思っていたのですが、蓋を開けてみて予想が大きく良い方に外れました。そんなことを言っては叱られるかもしれませんが、学者らしくない、きっぱりとした語り口で面白い話がいくつも聴けたのです。
演題は「中国の現状と今後」というものですが、私の頭に残っている、その幾つかを紹介したいと思います。まず冒頭、講師がいろいろな知識や話題が豊富なことと、生まれ故郷である地元への郷愁もあってか、なかなか本題に入れなかったほどです。
そこで言われていたのが、我が故郷・沼津が日本中の中でも、多様な風土、資源、景観、歴史等、様々なものに恵まれている町であることです。このやすらぎの特に大きい町をもっともっと活かさなければと指摘していました。
そして自身の学生時代から今までの歩み等語っていく中で、触れたのが原発問題です。チェルノブイリや福島の悲劇から特に指摘していたのが、中国山東半島の突端に立つ原子力発電所のことです。
何かあったら日本は西からの偏西風が強いことから、九州・関西は壊滅しかねないと言われるのです。従って日本政府はこの原発の廃炉を中国に申し入れるべきと説いていました。このように、他にも公の席でここまで言うかと思わせられることまで、歯に衣を着せず語っていたことが少なくありませんが、続きはまた次回お話しさせていただきます。
とにかく時間があればもっともっと聴きたくなった、変に遠慮のない爽やかな語り口で楽しい講演でした。