会長の”三行日記”
2013.07.30
末は横綱 No.2437
高校野球夏の大会も各地でほぼ代表が出揃いましたが、我が県でも昨日、常葉菊川高が菊川南陵高を1-0で下し、静岡県代表となりました。奇しくも菊川同士の対戦となったわけですが、出場経験を誇る常葉に軍配が上がりました。甲子園でも頑張ってもらいたいものです。
さて野球ではなく相撲の話なのですが、末は横綱かと言われている、大物新人のことが取り上げられていました。近年、外国勢に押され、庇を貸して母屋を取られるという状況にある、我が国の国技なのですが、やっと日本人の中に有望選手が出現しました。
といっても、この選手はまだ13歳の當真嗣斗(とうま・つぐと)君です。沖縄県浦添中学の1年生ながら、當真君は身長181センチ、体重150キロ以上と、堂々たる体格の持ち主で、この8月4日に行われる全国都道府県中学生相撲選手権で優勝を狙っています。
中一ではと懸念されるかもしれませんが、小学生のときに全国大会2つを3連覇し、圧倒的な強さを見せているくらいの選手ですから実力は折り紙つきです。従って角界からも将来の横綱候補として熱い視線を浴びている大器なのです。
全国大会に先駆け沖縄で開かれた県予選では、9人が総当たりの対戦だったのですが、8戦全勝し上級生を退けての堂々たる1位通過を果たしたのです。またこの全国大会に中学1年生で出場できるのは珍しいとも言われています。
でも父親が言うのには生まれつき大きかったわけでなく、病気がちだった彼を栄養のあるものを食べさせようとしたら、どんどん大きくなったとのことです。そして幼稚園の頃に相撲クラブに入り、小学1年生が出る大会でいきなり準優勝したそうです。
当時から周りの子どもより頭1つ以上飛びぬけていて、小5では175センチもあったと言います。また小4から出場できる「全日本小学生相撲優勝大会」と「わんぱく相撲全国大会」の2つの全国大会では、どちらも3年連続優勝という、段違いの力の強さを見せつけています。
それから頼もしいのは国技館でのこの試合、緊張している子が多い中、自分の出番がくるまで悠々と昼寝をしているくらいの強心臓の持ち主です。その本人も「大相撲で横綱になりたい」と張り切っているくらいですから、この先楽しみな存在です。
是非、大きな故障もなく順調に育っていってもらいたいものです。現在、大関・稀勢の里一人に横綱昇進の期待が掛かる大相撲なのですが、なかなかハ-トが優しいのか、いまいち私たちの期待に応えてくれません。
それだけに絶対という、かつての大鵬関のような存在が欲しいものです。またそうでなくてはこの先、相撲を知らない世代がどんどん増えていくだけに、衰退していく危機感さえ覚えてしまいます。それゆえにまた多くの人たちを魅了する、大横綱の出現を待ち望みたいものです。8月4日の結果が楽しみです。