会長の”三行日記”
2013.07.11
選挙の行方 No.2427
参議院選があと10日と迫った今日、月々送っていただく永田町の勉強会でのレポ-トには、こんなことが書かれていました。
まず先の都議選での結果についてです。大方の予想に大きく反して、民主党は前回の54議席(選挙前には離党者が出て43議席)から15議席と大きく減らす結果となりました。
また一方の自公の候補者に関しては、候補者全員が当選という完勝で過半数を大きく上回ることになりました。そして維新も勢いがなく、たった2議席に終わり、その代わりとして共産党が倍以上の17議席を獲得し、自公への不満票への受け皿になったとも思える結果が出ました。
この都議選での結果がそのまま、参院選にも流れ込むのではないかとの予想です。選挙中に安愚楽牧場の元社長が逮捕された問題では、民主党代表を務める海江田さんの評論家時代、「リスクはゼロ」などと広告塔をつとめたことも退潮原因の1つではないかと言われています。
また投票率の低さも影響されたといい、低いと組織のある自、公、共が浮上し、風頼みの民、維新が沈む傾向にあるとも言われています。こんなことから、勢いに乗る自民党党首の安倍首相は6年前の参院選のリベンジを果たそうと、周囲から心配されるほど休みもなく、精力的に動き回っているとのことです。
就任以来の半年で、5月の連休も含め完全に休んだのは3日間だけとのことで、「休まれたらどうですか」との声にも「参院選が終わったら10日間ぐらい休みをとる」と、いたく鼻息が荒いようです。
ただ気になるのはB型の首相は田中元首相同様、エネルギッシュだがブレ-キの効かない側面があることです。その例が田中均元外務審議官へのフェイスブックでの攻撃です。首相の右傾化を危惧する審議官への記事に対して、11年前、田中氏が一時帰国した拉致被害者をいったんは返すべきだと主張したことに対してです。
外交官として決定的な判断ミスと指摘し、彼に外交を語る資格はないとまで言い放っているのです。でも真実は拉致を金正日に認めさせ、平壌宣言をまとめた当事者は紛れもなく、この田中氏であり功績者なのだと言われているのです。
それだけに言わなくてもよい発言もあり、自分に逆らったり反発する人に対しては、すこぶる攻撃が厳しいのが安倍さんの特徴だと指摘しているのです。そう言われるとどこかの共同代表もよく似ているところがありますね。つまり敢えてケンカを挑む必要のない相手にも、ケンカを売っているような印象なのです。
そんなわけで、このままでいくと自公の大勝利という参院選の結果が目に見えているようです。やる前と結果が全く同じでは面白くないというものです。せめて若者を含め、多くの人たちが投票に出かけ一波乱を起こそうではありませんか。「今のままでよいのかニッポンは」この国を変えていくのは私たちであり、決して一部の政治家ではありません。