会長の”三行日記”

2013.04.12

物覚え No.2377

 物覚えというか、物忘れがひどくなっています。これは老化現象だと言ってしまえばお終いですが、本人にとっては結構深刻な問題でもあるわけです。

自分で言うのもおかしいですが、どちらかと言えば記憶力などは良かった方だと思います。人の名前や顔をよく憶えていて、こちらは憶えているため、それなりに接するのですが、相手方から初めてのように名刺を差し出されることなどは、しょっちゅうありました。

それだけに今のように、顔は憶えているのですが名前がなかなか出てこないというのには困ります。まだ顔を憶えているだけよいのではないかと人は言いますが、本人にとってはお会いしたとき、急に名前が出てこないのは何とも辛いものです。

これも老化により脳の機能が低下していることが原因です。このように私みたいな人間でも、訓練さえすれば機能は改善するという記事が載っていました。「場所法」という記憶力アップの方法で、以下のとおりです。

モノを覚えるさいに、ある場所へ行く道順をまずイメ-ジし、頭の中でその各ポイントに順番に覚えたいモノを置いていく。これを「場所法」という。たとえば結婚式の長いスピ-チのさいに、話の順序を覚えておきたいとする。その場合、会社から家に着くまでに乗る電車の各駅に空想のなかでモノを置いていけばよい。

例を挙げると、結婚指輪の話(渋谷のハチ公に指輪をはめる)→三つの袋の話(原宿の竹下通りに三つの袋を置く)→古時計の話(古時計を代々木の競技場に置く)と覚えていく。記憶したいものを置く場所は、駅でなくとも、額や目、鼻など体の部位でもよいだろう。

この「場所法」を続けることによって脳の性能自体が向上し、よりたくさんの物事を正しい順序で覚えられるようになる。実践する人としない人では、高齢になる頃までに、脳力に差が出るとまでいわれているのだ。

ほかには、その日に出会った人の名前を帰宅後に思い出して全部書き出す、おとといの晩御飯はなんだったか思い出して昨夜の晩御飯と比較する、などといった練習が有効だ。これらの練習を普段の生活のなかに積極的に取り入れることが大切だ。

こうしたことをまず実践してみることが大切ではないでしょうか。それから名前などが思い出せないとき、あきらめてしまわないで必死になって思い出すことも効果があるようです。とにかく放っておいては退化はどんどん進むばかりです。こんなはずじゃなかったと情けない話ですが、今一度青春を取り戻す意味でも自分に対し、容赦ない訓練が求められています。