会長の”三行日記”

2012.11.02

ちょっと良い話part100 No.2304

久しぶりのちょっと良い話です。「にいちゃんばっかり」という、ちょっと身につまされるような話なのですが、兄弟の育て方の難しさがあるみたいです。
 
次男は3歳年上の長男といつも張り合います。 ゲーム、テレビのクイズ番組、宿題、野球の成績、体力測定の結果などなど。残念ですが、今のところ全てにおいて「にいちゃん」にはかないません。

当たり前です。勝てるはずはないのです。学年、体格、経験は、明らかに長男が次男を上回っているのですから。 

慎重で他人に気を遣う長男と、軽率でわがままいっぱいに育っている次男の性格の差も合わさって、ついつい私は次男を責めてしまいます。

兄弟げんかを叱るとき、宿題をせかすとき、部屋が汚れている時など、気がつけば次男を・・・。新しい野球道具、洋服、自転車は、長男に。次男には長男が使っていた「おふる」を・・・。 

ある時、次男は私にすがりつき、泣きながら拳骨で抗議しました。「なんで、にいちゃんばっかり!」 

その言葉を聞いて、私は頭が真っ白になりました。「悪かった、ママが悪かった!」と、気がつけば私も一緒に泣いていました。反省と改心の意味を込め、家の壁面に「ゆうちゃん(次男)コーナー」を設けました。 

フォトフレームには、笑顔の次男の写真を10枚と、私に描いてくれた「セイウチの絵」を掛けました。次男に不満がたまってくるたび、そのコーナーの前に立ち、心を鎮めるように心掛けています。

長男と次男。この一生変わらない関係を「上下」でなく、「平等」に見る努力を、母親として、これからの私の大きな宿題として心にとめていきたいと思っています。

 
どうしても最初の子どもには親は手が掛かるものです。それは長女から生まれた孫を眺めていても、至れり尽くせりの多くの周囲の協力からも明らかです。
 
それゆえ、別にほったらかしにするわけではないでしょうが、次の子どもに対しては慣れもあって、比較的、手をあまり掛けないというか、掛からないのが通例ではないでしょうか。
 
従って上の子は神経質になりがちで、どちらかと言うと下は心身ともに逞しく育つみたいです。ただ、親としてどちらの子どもに対しても、決して偏った愛情を注いでいるわけではないでしょうが、相手は子ども、その受け取り方に注意しなければいけません。
 
自分の話で恐縮ですが、遠い昔、「にいちゃんはいいなあ、俺は冷や飯小僧だから...」と聞いたような憶えもある弟の立場というのも、しっかり考えてやらなければいけないと肝に据えています。