会長の”三行日記”
2012.10.22
世界で通用する人 No.2296
このところお客様からの見積の引き合いやらその他で、出掛けることが多くなっています。周囲はいまいち嬉しい声が聞かれないような情勢の中、お引き合い頂けるのはとても有難いことで、物件の大小に関わらず、小回りを利かせるのは私たち中小企業の使命だと思っています。
そんなことで今朝も平塚方面に出掛けたのですが、向かっている途中、ラジオから次のようなことが聞こえてきました。脳科学者の中野信子さんが出ていた番組です。
中野さんは東大卒のエリ-トとのことを後から調べたネットで知ったのですが、ラジオから聞こえてくる声はとても物静かに語る人で、いわゆるキャリアという感じがしないお陰で、こちらも自然に耳を傾けていたのかもしれません。
そしてネット上の写真ではなかなかの美人です。耳だけで想像しているイメ-ジとは結構違いが出たりするものです。そんなどうでもいいようなことは置いといて、話を進めましょう。
中野さんが書かれた著書「世界で通用する人がいつもやっていること」について触れていました。中野さんのかつての経験から、今まで世界で活躍する「頭のいい人」に出会って、それらの人に共通する習慣などを書いた本なのです。
番組では次の5つの共通する項目を述べていました。
① 周りの空気を読まない
② 決められている儀式をしっかり行う
③ 自分の得だけでなく、相手の得も考える
④ やらない事リストを作る
⑤ 事故診断書を作る
例えば、日本プロ野球の誘いを蹴って大リ-グ入りを表明した、花巻東・大谷投手のように、大部分の周囲の期待や予想に反しても自分の意思を貫くような、空気を読まないケ-スを挙げていました。
家族や高校の指導者は、どちらかと言えば日本プロ球界入りを勧めたのではないかと思われます。でもそうした空気に屈することなく、大リ-グ入りを決めた大谷投手はそうした空気を読めないとも言えるかもしれません。
でも世界に通用する人になるためには、一度は潜らなければいけない門であって、そのような場合でも必ず応援してくれる人が出現すると述べていました。また脳科学者ゆえに、リスナ-からいろいろな脳に関する質問も寄せられていました。
その答えとして次のようなことも挙げていました。私もその一人ですが、よく歳をとってくると忘れやすいとか、なかなか記憶が定かでないようなケ-スの場合、「人間は覚えなくても生きることに支障がなければ覚えないものである。
また脳にはキャパシティがあるわけで、歳が多ければそれだけ情報量も多すぎるわけである。それでも口惜しい思いをしたとか、思いっきり感動したような感情を伴っていることは覚えやすい」と。
最近、以前に比べて人や固有名詞の名前がなかなか出なくて、正直、少なからず心配をしていたのも事実なのですが、中野さんが言うように、生きることに支障がないと捉えれば気が楽になるかもしれません。
とにかく世界に通用する人にはとてもなれませんが、せめて生きている限りはボケないで、自分自身で判断できる脳をいつまでも保ちたいものです。