会長の”三行日記”

2012.08.23

日中韓の領土問題 No.2262

お盆の休みを挟んでの工事期間中、長らくご無沙汰しておりました。お陰さまで仕事の方も順調に進み、問題なく終わろうとしています。それにしても、工事期間中暑い日が続いたものです。
 
さてこのカキコミを休んでいる間、領土問題で日中韓の関係が揺れ動き、緊迫化しようとしています。そもそも事の起こりは韓国の李明博大統領が10日、日本固有の領土である竹島を訪問したことに始まります。
 
この韓国大統領が竹島を訪れることは初めてとのことで、12月の大統領選を控え、身内の不正疑惑などで著しく求心力が低下している李大統領の、名誉挽回を狙った個人的な都合によるものと思われます。
 
伝えられる映像によると、韓国名・独島と呼ばれる竹島には、既に韓国の武装勢力が常駐しているように思われます。日本固有の領土なのになぜと思わせられる事実なのですが、このへんが日本政府としてのもどかしさがあるわけです。
 
きっかけは1952年に韓国政府が朝鮮半島の周囲に、領有権を主張する李承晩ラインを引き、その中に竹島をとり込んだことから始まります。一口に言えばこのときの日本政府の対応が、日本政府らしいと言える優柔不断さが紛争を長く引きずっているように思えます。
 
竹島周辺が豊富な魚の資源海域ということで、韓国が自国の領有権を主張し続けている理由なのです。既に人員も配備し、さも自国の領土かのように振舞っている韓国側の動きも、私たちから見れば腹立たしいものですが、ここまで既成事実を作り上げられてしまえば解決は難しいように思えます。
 
今、日本政府がとろうとしている国際司法裁判所(ICJ)への提訴も、両国が踏み切らなければ審判への経路は閉ざされていると言います。従って残念ながら解決の道はずっと遠いものではないでしょうか。
 
一方の尖閣諸島では、香港に住む中国籍を持つ活動家14人がこの島に上陸、もしくはしようとして逮捕され、一旦那覇に連れてこられた後、強制送還として送り返されました。
 
この事件を受け日本側も、一部の国会議員を含む「日本の領土を守るため行動する議員連盟」一行のうち、10名が泳いで魚釣島に上陸しました。またこの時期が悪いことに、終戦記念日の8月15日だったのです。
 
この影響で中国本土では各地でデモや日本商社への妨害、不買運動が起こっていると言います。何ともやるせないことです。竹島ではただ傍観していて私たちにイライラが募り、尖閣のように抗議行動を起こせば相手方を不必要に刺激させることになるわけです。
 
以上のことから、どうしたらよいのか判らなくなってしまうようなことですが、日本政府としてはやはり毅然とした判断と措置が必要なことと思われます。時には弱腰外交の殻を打ち破り、相手の増長を許さない行動が求められるものです。
 
明日24日は親戚の不幸があったため、告別式等出席で一日お休みをいただきます。カキコミはご容赦下さい。