会長の”三行日記”

2012.07.27

新たな自分自身への挑戦 No.2254

なでしこに続き、男子サッカ-も強豪・スペインに勝ちました。強行日程だけに開会式の前から組まれたロンドン五輪・サッカ-の試合なのですが、日本としては良いスタ-トを切れたのではないでしょうか。これで全体の志気が上がるというものです。
 
さて11年半もいたマリナ-ズから、新たに名門・ヤンキ-スに移籍したイチロ-選手について、今日は触れたいと思います。まず何という巡り合わせだったのでしょうか。移籍が決まったその日から、古巣・マリナ-ズとのゲ-ムだったのです。
 
ヤンキ-スの8番ライトで先発した第一打席、シアトルのセ-フコフィ-ルドのマリナ-ズファンが何と総立ちとなり、スタンディングオベ-ションで彼を迎えてくれたのです。
 
今、ヤンキ-スの4番を打つ、アレックス・ロドリゲスはかつてこのマリナ-ズの主力として大きな存在だったのですが、ある時ヤンキ-スに移り、イチロ-選手と同様にこの球場に迎えられたとき、観客からは大ブ-イングでした。それは時が経った今でも続いています。
 
それに比べたら、イチロ-選手には本当に温かい声援でした。これに応え、打席に向かう前、何度も帽子を取り、丁寧にお辞儀をしている姿がとても印象的でした。おそらく、こんな自分の気持ちを素直に表現したイチロ-選手を見たことのないくらい、珍しく思えたものです。
 
それから凄いのはその打席、見事にセンタ-前に移籍後初打席でヒットを放ったのです。このへんがやはり持っている凄さです。私は初め、球団からのトレ-ド要請をイチロ-選手が呑んだものと思っていました。
 
ところがどうやらそれは違うようで、彼が自分自身で望んでトレ-ドを志願したようです。またそれに応えてくれたのがヤンキ-スだったみたいです。
 
イチロ-選手自身が言われているように、ヤンキ-スに入ったからと言ってこれから先、安泰とは限りません。むしろ39歳、下り坂が見えてきた同選手にとって、3ヶ月のレンタル契約が示すとおり、下手をすれば松井選手同様、行き場所がなくなるかもしれません。
 
それを敢えて選択したということは、もう一度自身のモチベ-ションを上げて、再度やり直しの意味で残りの選手人生を賭けるつもりではないでしょうか。もちろんその結果、一度も果たせなかったワ-ルドシリ-ズにも出て優勝を味わってみたいのでしょう。
 
とにかく、ヤンキ-スでのイチロ-選手のこれからに是非注目したいものです。きっと彼のことですから、新たな進化を遂げるのではないでしょうか。楽しみです。