会長の”三行日記”

2012.07.23

母校、散る No.2250

野球の話題が続いていて恐縮ですが、母校・沼津東が3回戦で敗戦となってしまいました。強豪・常葉橘だけに善戦を期待していたのですが、やはり相手は隙を見せてはくれませんでした。
 
この試合、観ることはできなかったのですが、0-8と7回コ-ルド負けと結果が示すものの、点を取られたのは3回、4回の2イニングだけに、一方的な相手の試合で力の差を見せつけられたのではないように思えます。
 
しかしながら失策が当方に4つ、記録されています。このへんに隙をつかれたところがあるのではないでしょうか。エ-ス中林君は1,2回戦に引き続きよく投げました。既に紹介しましたとおり、1回戦の延長13回に続き、2回戦の科学技術戦もやはり同じ13回を投げ抜きました。
 
朝日新聞の球音というコラムにも紹介されていたとおり、以前に比べたらずっと制球力もついてきたのではないかと思います。これも強化練習での走りこみと、一日200球の投げ込みの成果ではないでしょうか。
 
1、2回戦の延長戦、共に苦しいといった素振りは一切見せることなく、飄々と投げ込んでいる姿は頼もしくさえ感じたもので、見事でした。
 
元々、最上級生となった中林君の同級に、投手は彼の他に2年までは田尻という左投手と、もう一人金子という右投手がいました。しかしながら勉学の不安等、事情があって彼らは途中で辞めていったのです。
 
今さら死んだ子の歳を数えるようでおかしな話ですが、もし彼らが残っていて3本柱がうまくお互い競い合っていたらと思うと、中林君の精神的負担も少なかったのではなかったかと思えるものです。。
 
と言うのも、中林君は元々脚は速いし、投手でなければ1番センタ-で使いたいような選手なのです。また1回戦3安打、2回戦4安打、また3回戦も1安打と、打力も非凡ではありません。そのくらい野球センスに富んでいた子ゆえに、少し悔やまれるものなのです。
 
でも致し方ありません。最後まであきらめず、よく高校野球を完結してくれました。昨秋、今春も粘って県大会出場を果たしましたし、この夏も1回戦こそ、負けたら本当に悔いが残る試合でしたが何とかふん張り、そして2回戦8回に同点に追いつき、逆転でゲ-ムをものにしてくれました。
 
選手たちの健闘を称えたいと思います。願わくばあと何が足りないのか、後輩たちにしっかりと伝え、21世紀枠もあることですから、この秋に備えてもらいたいものです。
 
とにかく限られた練習時間の中で、結果を出していかなければいけないのですから大変です。さらに効率の良い練習と、頭を駆使したインサイドベ-スボ-ルを究めてもらうことを願っております。