会長の”三行日記”
2012.07.19
笑いは人生の万能薬 No.2248
いつもしかめっ面をしているより、やはり笑いが何よりも体のためによい、という話が載っていました。笑いは人生の万能薬とのことです。さあ、大いに笑って悩みを引き飛ばそうではありませんか。
私たちは公私ともに、ときとして落ち込んだり、つらい状況に直面することがある。そのときに何が必要なのであろうか。少しでも状況を好転しようという意志か。じっと耐える力か。もちろんそれらも必要であろうが、意外なことに笑いやユーモアが悩みに対して効用があるといわれている。
アメリカのレーガン元大統領は、大統領に就任して2カ月後の1981年3月30日、ワシントンD.C.のヒルトン・ホテルを退出しようとしたさいに、狙撃された。側近の部下が亡くなるなど大きな事件となり、レーガン自身も撃たれ病院に運ばれた。
そのときレーガンは、医者にこういったそうだ。「キミは共和党の支持者だろうね」。いうまでもなくレーガンは共和党出身。反対政党の医者だと命が危ないというユーモアである。
じつはレーガン、この事件以前は知識層などから否定的にいわれていたが、狙撃という事態においても余裕を失わない精神的な強靭さや人格が評価され支持率が大きく上がった。彼のその後の政策が実施できたのは、この事件(=このユーモア)があったからだともいわれている。
また以前、この稿で紹介したアメリカのジャーナリスト、ノーマン・カズンズも笑いの効用について、こんな研究を紹介している。
10人の学生に愉快な映画と、そうでない映画を30分ずつ見せたところ、愉快な映画を見たあとでは目立って、唾液中の免疫の働きが活発になり、反対につまらない映画を見たあとには変化は見られなかった。
カズンズ自身膠原病を克服した人だが、10分間大笑いしたあとには、3時間は痛みを忘れることができたという。
日本においても同様の実験がテレビ番組で紹介された。リュウマチを患い、毎日「痛い痛い」と叫んでいる患者に集まってもらい、その前で落語家が落語を聞かせる。するとひとしきり大声で「ワハハハ」と笑った後、患者たちの痛みが驚くほどやわらいだというのである。
このように笑いやユーモアには人間の免疫作用をアップさせ、さらには病気の痛みを忘れるほどの効用がある。ちょっとした悩みから脱出する効用はどれほど大きいかは言うにおよばないだろう。
もしいま悩んでいることがあれば、テレビでも本でも舞台でもいい。何か笑えるものを見つけたり(幸いにもいまはお笑いブーム。笑える番組には事欠かない)、笑わせてくれる友人に会うことだ。また何か悩んでいる人がいたら、ひとつでも気のきいたジョークでもいってあげてほしい。
レーガンにしても、彼自身のジョークで周囲の家族や側近たちはどれほどほっとしたことだろうか。まさに「笑い・ユーモアは人生の万能薬」。ちょっとした悩みや苦しみは、ぜひとも笑いで吹き飛ばしていきたい。
そうですね。笑っていたり、怒ったりしていても人生はたった1回しかありません。それなら楽しく愉快に過ごさなければ損だと思います。まさに「一怒一老 一笑一少」ですね。