会長の”三行日記”
2012.05.29
生活保護問題 No.2216
生活保護の問題で揺れています。漫才コンビ「次長課長」の河本準一さんが、売れっ子で多額の収入があるのに、母親が14~15年前から生活保護を受けていたというのがその始まりです。
先日、記者会見で深く謝罪していたようですが、常識的にも少しおかしな話です。確かに受給し始めた最初の頃は、河本さんも年収が100万円を切っていたようですが、5~6年前からは売れっ子となり、テレビ出演もしていたのですから、高収入に変わっているはずです。
それでも女性週刊誌に取り上げられ騒がれ始めた、つい最近までそのままの状態で、母親が受給を続けていたのです。そしてこの4月になって生活保護を打ち切ったと言いますから、今まで他のよんどころのない事情があって、面倒を見れなかったわけではないのでしょう。
本人が言うとおり、甘く考え過ぎていたのではないでしょうか。それともう一つ、河本さんは自分の母親を何度もネタにしていたという事実です。このオカンを漫才のネタにしていたり、本まで書いていたのでは釈明が苦しくなるのではないでしょうか。
とにかく面倒がみれるのなら、しっかりとその扶養義務を果たすべきです。またこれに続き、やはり「キングコング」の梶原雄太さんにも同様の事実が発覚しています。
こちらは昨年の3月からのようですが、梶原さんが女手一つで育ててくれた母親にマンションを購入し、銀行で長期ロ-ンを組めない関係から、毎月40数万円のロ-ンと共益費を負担していた事情があるようです。
でも厳しいようですが、マンションに住んで生活保護というのもおかしな話です。このように生活保護そのものの仕組みもおかしいものでしょうが、もらえるものなら黙って頂こうというところがあるのではないでしょうか。
世の中にはいくら苦しくても、生活保護など受けず、必死に働きながらギリギリの生活をしている人たちが少なくないものと思われます。そうした人たちより、働かず遊んでいながら生活保護を受けている人のほうが、ずっと裕福な暮らしをしているケ-スもあると言います。
こうした頑張っているのに報われない人との不平等と不公平を、早急に見直すべきではないでしょうか。謝れば済むといったものでもなく、ただ過去の受給額を返還すればよいといった問題では決してないように思うのですが...