会長の”三行日記”

2012.05.28

福岡市長の決断 No.2215

先週の土曜日は次女の結婚式でした。昨年の夏に長女が結婚したばかりですので、そんなに慌てて二人も嫁いでいくこともないのにと思うものですが、こればかりは仕方がありません。ですから彼女と歩くバ-ジンロ-ドは慣れたものでした。まあ、無事に終わって何よりです。
 
さて、福岡市の高島市長が去る21日に、1ヶ月間の自宅以外での禁酒令を発令致しました。これは教職員も含む、市の全職員を対象としたもので、公私を問わず、外での飲酒を禁じたものです。
 
ですから結婚式などに招待されても、原則アルコ-ルは駄目で、ソフトドリンクで対応するようにとのお達しです。もっとも職務命令ではないことから、違反しても直ちに処分対象にはならないとのことです。
 
でもこの期間に飲酒して、もし不祥事を起こした場合は通常より処分が重くなるそうです。この発令は職員の相次ぐ酒を飲んでの不祥事から、市長が苦肉の策として、思い切っての決断を下したものです。
 
実施から1週間が経ったわけですが、次第に賛否両論の議論が広がっているようです。市役所の近辺は居酒屋や飲食店が多いだけに、その売り上げが減ってきたのが顕著に示されていたり、多くの職員はあらかた容認に回っているというものの、不平不満は役所の中にもくすぶっているようです。
 
どうでしょう、もし自分たちがその立場になったらと考えると、行き過ぎだと感ずるかもしれません。しかし思い出されるのは、2006年8月の幼児3人が亡くなってしまった、福岡市職員の飲酒運転による追突事故です。
 
この欄でも取り上げましたが、何とも痛ましい事故で幼き尊い命がなくなってしまいました。こうした伏線が過去にあるにもかかわらず、一向に職員の飲酒による不祥事が減らなかったからです。
 
一部には、地元テレビ局・九州朝日放送の元アナウンサー出身の市長による、世論の風を大いに意識したパフォ-マンスとも呼ばれていますが、一向に改善されなくては仕方がないものと思われます。
 
多くの反対意見も当然予想できていただけに、やはり毅然とした決断ではなかったでしょうか。
 
私も娘の晴れの日に向けて、多くの方々がお祝いに駆けつけて頂いたお陰で、ここ数日はおいしいお酒を少し飲み過ぎたようです。そのお酒の効力から、楽しいのには違いないのですが、ついつい気が大きくなるものです。やはり飲み過ぎは慎まなければいけません。